キャラ紹介
CVは斎賀みつきさん。
黒髪で結界の能力者である主人公の攻略対象。
二人は幼馴染であるものの、とある事情から一定の距離を保つように。
ベアとなり内部犯を探す中、絆を深める。
スポンサーリンク
感想
凄く素敵なシナリオでした。
三人いる主人公の中で、実は結界能力者の彼女だけは、今まで攻略した事がありませんでした。
そして、今まで私の知っているシナリオではリセットが行われないので、今回初のリセットに驚きました!
空汰くんに関しても、駆くんのシナリオの時よりももう少し詳しい情報が出て来て良かったです。
そして彼女の立場とか考えると、この彼と結ばれて欲しいなって思える人でした。
朔也さん、凄く素敵な王子様で、彼女以外興味がないって感じも良かったです。
器用に何でもこなす所とか、凄い好みだなって思いました。
そして見た目の色素のうすそうな感じも、凄い好きです。
…と好きな要素満載なのに、声優さんが女性だからでしようか?
ちょっと百合っぽい気分になってしまう事も。
でも声は凄くカッコいいですし、男性にしか聞こえません。
斎賀さんは大変素敵に演じてくださってます。
そんな中、ちらっとでもそんな事を思ってしまうのは、女性声優さんが演じられている…という先入観によるものだと思います。
そんな先入観抜きに攻略できたら、もっともっとハマれたキャラだったと思いました。
また、彼のルートでの一月さんの能力の事とか、更に夏彦さんにロンさんが言った「おまえの求めてたものは、未来にはなかったよ」って言葉とか。
気になる事がたくさん出て来てしまったので、他の方のシナリオも見たい!と思わされました。
なんでも全員のルートを見ると、真相が開くらしいので、空汰くんの事詳しく知る事が出来るかも知れないというのもあり、全員攻略目指して頑張ってみたいと思います。
何より、今まで敵って印象の強かったロンさんへの見方が変わった事も嬉しかったです。
いろいろ好き勝手語りましたが、とっても素敵でした。
斎賀さん、素敵な朔也さんをありがとうございました!
ネタバレ
どんなに大切でも守ってあげられない。
たった一言好きだという事さえできない。
彼女を苦しめるだけの僕は…。
-----
小さい頃から共に過ごした幼馴染。
彼が年上で彼女が年下。
でもしっかり者の彼女は、彼にとって姉のようでもあった。
そして彼女にとって、彼は守るべき弟のような存在でもあった。
能力を得たのは彼女の方が先だった。
彼女は「これで朔也を守れる」と、宿った能力に感謝した。
そうして結界の力で様々なものを守る彼女は、久我家の神女(みこ)様と崇められるように。
その後、幼馴染の彼にも能力が宿った。
それは未来を視る力。
そして彼は初めて未来を見た。
大切な人を守って自分が死ぬという未来。
彼にとって大切で大好きな人は彼女だけ。
だから嬉しかった。
大切な人を守れる未来が。
たとえそこで自分の未来が終わってしまうとしても。
一方その未来を聞いた彼女は泣いた。
だって結界の能力を手に入れて一番に守りたいと思ったのは彼だったから。
彼女にとっても大切で大好きな存在は彼だったのだ。
大切な守りたい存在が、自分を守って死んでしまうなんて、彼女には耐えられなかったから。
そんな彼女の優しい気持ちを汲んだ彼は、彼女と約束した。
「誰も好きにならないよ」と。
それは大好きな彼女にも好きだと告げられない悲しい約束。
それでも彼女が泣くのは見たくなかったから。
そうして二人の関係は次第にぎこちないものになっていった。
共に船に乗った後も。
好きになってはいけない彼と、彼に好きだと告げられてはいけない彼女。
たとえどんなに互いに惹かれていたとしても。
だから一定の距離を保ちたくて、いつも冷たくあたってしまう。
それでも心の距離は置いたとしても、彼女は彼を守りたかった。
手に入れた結界の能力を使って。
だからペアを決める時、迷わず彼を選んだ。
側に居れば守りやすいと思ったから。
そうしてに内部犯を探すためのペアという事で、連日二人で船内を歩き、内部犯を探し始めた。
そんなある日、事件は起こった。
内部犯を探している彼女の元に、突然木が倒れて来たのだ。
結界も間に合わないと思ったその時、彼が彼女を庇ってくれたため、彼女が怪我を負う事はなかった。
けれど心は酷く傷ついた。
だって一番守りたい人に守られて、怪我を負わせてしまったのだから。
そのショックから、彼女はその場を逃げ出してしまう。
彼の怪我の確認も怖くてできなかった。
死なせてしまう。
私が側にいると、朔也を死なせてしまう。
そんな思いでいっぱいになりながら一階へと一人で駆けて来た彼女は、そこで内部犯と思われる者に捕らえられてしまう。
気づいた時には、暗い場所に一人きり。
目を開いているのかどうかも分からない程、そこは闇に満ちていた。
さっきの事件のショックと捕らえられた恐怖から、「朔也…助けて」と彼を呼ぶと、暗闇の中に明かりを手にした彼が現れ、無事救出された。
「どうしてここがわかったの?」と問いかけた彼女に、「未来を視たんだ」と応えた彼。
その後、一度休んだ彼女が目覚めた時、何があったのか説明して欲しいと言われ、会議室に集まった。
そこで木が突然倒れて来た事、その後さらわれた事を話した。
「何か気がついた事は?」と問われても、咄嗟の事で何も覚えていない彼女。
そこでロンが「気になった事といえば、どうしてあそこにいる事が分かったの?」と言い出した事から、皆が疑問を口にする。
彼は迷うことなく彼女を見つける事ができたから。
このままじゃ朔也の能力が知られてしまう。
慌てた彼女は能力を隠そうとするも、彼は未来が視える事を打ち明けたのだ。
その一連のやり取りの中、執拗に彼女を問いただすような駆の態度に、女子二人が激怒し、彼女を守ってくれるように。
それもまた結界の力を持つ彼女が一人にならないように…との駆の作戦だった。
そうして女子三人で過ごす事が多くなったある日、旅の終わりや今の気持ちの事で三人が憂いていた時、彼女たちにあみだくじをさせた一月。
結果は今夜…と言い残した彼の言葉通り、三人は夢の中で再会。
シンデレラとなった彼女は、王子姿の彼と出会い、彼に思いを告げられキスをされそうになるも拒んでしまう。
たとえこれが夢でも、彼の気持ちに応えてはいけないと思ったから。
それほどまでに、彼女にとって彼は大切な存在だったのだ。
けれどそれが辛くて悲しくて。
一人になった彼女に前に、今度は一月が現れた。
彼の事を思い、悲しんでいたからだろうか?
彼女にはその一月の姿が彼に見えてしまい、「俺は朔ちゃんじゃないから、本当の気持ちを吐き出していいんだよ」との甘い囁きに、「好きなの、あなたの事が」と言ってしまった。
それは本当に大切な彼へと向けた言葉。
なのに彼に見られてしまった。
一月に抱きついて、好きだと伝えている所を。
だから彼は誤解してしまった。
僕の事はあんなに拒むのに、一月ならそんなふうに甘えられるんだ…と。
以来ギクシャクしてしまった二人。
そんな二人を見かねたのか、彼女の夢に一月と平士が現れた。
そうして二人は夢の中で、彼女と彼の悲しい過去を見る。
「みんなに頼ればいい」
二人の悲しい未来を知り、一月と平士は力を貸してくれるという。
二人でどう頑張って未来が変わらないのなら、みんなの力を借りたらいいんだ…と。
結界の力を得て、神女様と崇められた彼女は、弱さを見せる事ができなくなった。
そうしていつも一人で背負ってしまうように。
私が守らないと!…と。
だから考えても見なかった。
誰かに甘える事を、みんなの手を借りる事を。
でも、彼らの言葉に希望が見えた気がした。
彼がどんなに自分を守り死ぬ事を良しとしていても、それには応えられない。
だって彼との未来が欲しいのだから。
そうして「あなたと未来を生きたいから、あなたの望みを叶えてあげられない」と言った彼女の想いに、「僕もあがいてみるよ」と彼も応えてくれたのだ。
船は無事に目的地である島に到着した。
彼らは「世界」と呼ばれる仕事を担って来たアイオンに引き合わされ、今がいつでなんのために彼らが集められたのかを知らされた。
その中で、この中に能力者じゃないものが混ざっています…というアイオン。
それは一月だった。
夢の件を知っている一同は、アイオンの言葉に驚いたものの、一月本人が否定せず「部外者は外で待ってるよ」とアイオンの元から一人退出した。
そうして2つの扉の前に集められた彼ら。
一つの扉は正宗の力で、2060年の第四次世界大戦の過去を視る事が出来るように。
もう一つの扉は彼の力で、未来を視る事が出来るようになっているのだという。
各扉には、メンバーの中から二人ずつ入る事になった。
過去の扉には駆と平士。
未来の扉にはこはるとロン。
それぞれ過去と未来を視た上で、みんなと話し合い、リセットが必要か否かを決める事に。
扉に4人が入った後、彼女はアイオンに訊ねた。
もしリセットをしたら、朔也は死ななくて済むの?…と。
するとアイオンは、よほどイレギュラーの事が起こらない限り、二条朔也の死は回避されます…と教えてくれた。
個人の感情で決定していい事ではないと十分わかっている。
それでもリセットを望んだ。
何をしてでも彼に生きていて欲しかったから。
ところが4人が戻る前に、夏彦がアイオンの元に現れた。
結界でも耐えるのが難しかった、あの銃という武器を持って。
その時、彼が彼女に教えてくれた。
彼が弾切れになったすきをついて反撃に出れば、扉から出て来る4人を助ける事が出来る…と。
でも、その場合自分たちが死んでしまう。
逆に扉の4人を助けなければ、4人が死んで自分たちが生き残る…と。
どっちも最悪じゃない!
そういった彼女は、船の中で千里のカバンが開かなくなった時に、カギの内部に結界を張り、それを膨張させる事でカギを壊した事を思い出した。
そうして夏彦の持っている銃を「あんなのただの筒よ」と自分に言い聞かせイメージし、内部に結界を張り、爆発させる事に成功したのだ。
彼女のそんな機転により、負傷した夏彦はそれ以上の攻撃をする事が叶わず、誰も失わずに済んだ…と思った時、4人が扉の向こうから戻って来た。
すると夏彦は「ロン、撃て!」とロンに命じたのだ
そう、内部犯はロンで、夏彦とつながっていたのだ。
彼女はさっきの銃の内部に結界を張る時に力を使いすぎ、もう誰かを守る力が残っていない。
万事休すか…と思われた時、「未来に夏彦の欲しいものはなかったよ、でも夢の中ならあるかもね?」と、彼らを攻撃する事なく、大きな怪我を負った夏彦を眠らせたのだ。
幸せな夢の中で。
夢を見せる力は、もともと一月のものだった。
けれど船を降りる直前、二人の間で何らかの交渉があり、一月からロンの元にその力を譲渡していた。
そうして銃の恐ろしさを目の当たりにしたメンバーたちは、話し合いの結果、リセットを行う事になった。
リセットには7日という時間が必要で、リセット後も人間関係は何も変わらないそうだ。
家族は家族のまま、恋人は恋人のまま。
無事にリセットが終わり、メンバーたちはそれぞれの場所へと帰って行った。
空汰は前時代の生き残りで、前時代は今の時代よりも文明が大きく発達していたため、過去に来たと勘違いをしてしまったらしい。
ただ、どうしてそんな事になっているのか、それは彼女たちには知らされていない。
けれど大切な友達を蘇らせるため、島に残るよ…と言っていた。
彼女たちもずっとではないものの、しばらくは島で過ごす事を決めていた。
今ならまだ暁人も島にいるから、彼は今のうちに暁人に料理を習う予定だ。
今までさんざん彼女に守ってもらった分、今度は彼女のためにいろいろとしてあげたいと思ったから。
だってこれからはずって一緒にいられる。
今までは未来なんてないと思って生きてきたから。
突然手に入れた未来へのきっぷにまだ戸惑っている彼。
それでこれからゆっくりと時間をかけてやりたい事を見つけて行くつもりだ。
まずは彼女の側にいる事、愛してると何度も伝える事。
ずっと望んでも望んでも、手を伸ばしてはいけないそれだったから。
心置きなく想いを伝えられる事に、喜びを感じている二人。
今はまだ見つけられないけれど、もう未来に怯える事もない日々が待っているのだから。
これからゆっくりと、二人の幸せを見つけていけばいい。
-----
愛してるよ、君になんでもしてあげたいんだ。
だから早く慣れてね。
僕に愛される事に。
スポンサーリンク