剣が君 百夜綴り【黒羽実彰】菖蒲の書:実彰の過去・後編

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剣が君 百夜綴り 通常版  - PS Vita

キャラクター紹介

CVは前野智昭さん。
孫六兼元と大典太を使い剣聖と呼ばれる人。

異国の血が入っている為、幼少期には大変苦労した。

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感想

切なかったです。
幼い頃もそうでしたが、人斬りになってからも切なかったです。

とても深いお話だったと思います。
彼なりに、斬るのは罪人だけと決めていたのに。
次々と来る依頼の中、依頼人の「罪人」だという言葉のみを信じるようになっていた自分。
その自分に気づいた時の彼の心の痛みが辛かったです。

心優しい彼には、人斬りは向いて居なかったのかもしれない。
彼の父が望んだサムライになれ…とは、こんな事ではなかったのだろう。
それでも、彼には何もなかったから。
ただ剣術の腕と、父が託した孫六兼元があっただけ。
生きるすべは、人斬りしかなかっただけ。
それがなんとも切なく悲しかったです。

でも、そんな悲しみの道が、あの花嫁行列に続いていると思うと、少し救われた気持ちになれました。
前野さん、素敵な実彰さんをありがとうございました。

ネタバレ

奉公先からなんとか逃げ出し、森の中へ。
居場所をなくした彼に残されたのは「立派なサムライになれ」という恩人の言葉のみ。

隣の町まで逃げた彼は、剣の技術を活かすべく用心棒の仕事を探そうとするものの、容姿と奉公先で受けた傷の為、どこも雇ってはくれなかった。

お金もなく、食べられ野草を探してなんとか空腹をしのいだ。
元々本が好きで、食べられ野草に詳しかったのが幸いしたのだ。

夜を迎え、もう諦めかけていた時、商人たちが護衛と共に荷を運ぼうとしている所に遭遇。
自分の剣の腕を見せつける事でなんとか雇って貰う事に。

所が後少しで無事に荷運びの仕事が終わるという所で、彼らの前に盗賊が現れた。
初めての事に驚きながらも、自分がやらないと殺される…と思った彼は、必死に盗賊と戦った。
そうして彼が気づいたときには、自分以外の全ての人間が絶命していたのだ。
大の大人もやられてしまったという戦いの中、彼はたった一人かすり傷一つ負わぬ状態で生き延びた。

その直後、剣の道の恐ろしさを知り困惑する彼の前に、初めてハバキが姿を現した。
血が吸えた事を喜ぶハバキと、愕然とする彼。
そうして彼は「もう二度と人を斬りたくはない」と言うが、「人間は行きていくのに仕事をしないといけない。ならばその剣の腕を活かしたら?」というハバキの言葉に、生きる為なら…と用心棒や護衛を生業とするように。

そうして人斬りとして行きていく中、御前試合への出場を勧められた彼は、それに参加。
二年連続で一番刀となるも、自分には孫六兼元があるからと、天下五剣を授かる事を辞退した彼に、将軍は一度目は報酬を二度目は黒羽の姓を与えてくれた。
そうして駿府で行われた三度目の御前試合でも優勝を果たした彼は、大典太を授けられ、剣聖の称号も授与された。
更には幕府への仕官も勧められたものの、それは辞退した。

けれど彼は駿府の信忠から、仕官とは別に裏の仕事を頼まれるように。
その頃の信忠は、気配が不穏で既に心を病んでいたようだった。

そんな風に信忠の依頼をいくつかこなしていたある日、禁呪を使おうとしている罪で、ある忍びの男を斬るよう依頼された。
今日も簡単な仕事だ…と向かう途中、彼は驚いてしまう。
自分はいつから人斬りを簡単な仕事などと思うようになったしまったのか?と。
それがキッカケとなり、自分はなぜここにいる?自分は何をしている?…と自問自答が始まり、次第に頭がぼんやりとしていくのを感じていた。

そんなぼんやりとした頭で仕事をした事がいけなかったのだろう。
彼が依頼の男を斬ろうとした所に、彼の恋人らしき町娘が現れ、自分の恋人をかばおうとしたのだ。
常の彼なら、とっさに避けることも出来たのに。
ぼんやりとした頭の彼は、その事に気づくのに少し遅れてしまった。
そうして振りかざした刃を止める事が出来ぬまま、罪なき町娘を斬ってしまったのだ。

罪なき娘は「ひとごろし…」と言葉を残して息絶え、恋人である男も、目の前で彼女を失ったショックから、殺してくれと懇願し、彼の手によって恋人の元へと送られた。

この事件がキッカケとなり、彼は東北を目指す事に。
今まで罪人を斬る…という彼なりの志があったのに。
彼は気づいてしまったのだ。
自分が一番の罪人であると。
依頼で罪人だと言われれば、それを鵜呑みにして斬ってきた。
果たして彼が斬り捨てた人々は、本当に罪人だったのだろうか?
自分の血塗られた手を見て思う。
これでは罪なき切支丹を殺したあの役人たちと何も変わらないではないか!と。

目指す東北の地は、一番刀が消えたとの噂のある地。
そこに行けば自分も消えられるのではないか?と思ったから。
けれどわかっていた。
本当に消える事など出来る訳がないと。
だから思っていたのだ。
命ある限り、切支丹として自分の罪を背負い、祈り続けようと。

そうして東北に向かう途中、江戸を通った彼は、一番刀時代に知り合った柳生と縁から花嫁行列の護衛を頼まれ、それを最後の仕事と心に決めた。
そうして任務を終えたら剣を捨て、祈りの道を生きるのだ…と。

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