金色のコルダ2ff【加地葵】

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金色のコルダ2 ff (フォルテッシモ) - PSVita

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キャラクター紹介

CVは宮野真守さん。
星奏学院普通科に転入して来た男の子。
臨海公園で演奏している彼女のヴァイオリンに憧れ、彼女のいる星奏学院へ。


幼い頃からヴァイオリンを弾いていたが、現在はヴィオラを趣味で奏でている。
王崎とは、幼少期同じヴァイオリン教室で学んでいた。

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感想

加地くんは割りと毎回すごく仲良くなってくれるので、大変馴染みのあるキャラでした。
いつもそばで愛してくれているイメージでしたが、そんな加地くん、実は連鎖って今回初めて見たようです。
全く知らなかったです(笑)


コルダの仕様って、以前からなのか分からないのですが、連鎖ルートは第三か第四段階から、一人のイベントを見ると、他のキャラの連鎖ルートはそこで閉じてしまうようですね。
おそらく毎回月森くんの留学の話になっていたように記憶してます(笑)
連鎖し易い月森くん(笑)


加地くんの連鎖ルートも切なかったですね。
耳が良いから、時折そのせいで苦しんでいるというか、音楽を愛しているのも伝わるし、耳の良さも感じていたけど、そんな弊害があったとは…と。
愛しているから、まるで片思いみたいな状況はとてもつらかったと思います。
そしてそんな彼を、彼が最も愛する彼女のヴァイオリンが追い詰める。
それでも彼女も彼女の音楽も愛おしい…という中、彼女に請われ助け続けた事により、彼の中で新しい答えを見つけられた事も、本当に良かったです。


解決した後は、なんとも彼らしい感じなのも良かったなって思います。
なるほど、たしかにそういうの向いてるって(笑)


そしてリリにも会えて音楽の祝福を受けられた事も、すごく嬉しかったです!
その瞬間、加地くんも本当にみんなの仲間になれたんだな…と思えました。
もっと早く連鎖見てあげると良かったよ、加地くんごめんね…という気持ちでいっぱいです(笑)


宮野さん、素敵な加地くんをありがとうございました。


ネタバレ

僕はこんなにも音楽を愛しているのに、音楽は僕は愛してはくれなかった。
神様は残酷だね。
僕に音を聞き分ける耳だけ与えて、音楽の才能を与えてはくれないのだから。



-----


彼の両親は星奏学院の卒業生。
現在彼の父は代議士の仕事をしているが、そんな過去があるからだろう。
息子である彼は、幼い頃から音楽に触れる機会が多かった。


そうして幼い彼は、王崎と同じヴァイオリン教室に通い、月森と同じコンクールにも出場していた。
音楽をこよなく愛していた彼は、ヴァイオリンを懸命に練習していた。
けれど、彼には王崎や月森のような才能がなかった。


月森が優勝したコンクールで彼は予選落ちしたし、ヴァイオリン教室も途中で辞めてしまった。


だって彼は耳がとても良かったから。


良質な音を聞き分ける耳。
だからこそ、早い段階で気づいてしまった。
自分の演奏は、良質の音ではない事に。
自分には、自分が愛して止まないメロディーを奏でる才能がない事に。


それでも音楽を捨てる事が出来なかった彼は、幼い頃から憧れていたヴィオラを趣味で奏でるように。


どうしてヴィオラには分数サイズがないんだろう?


幼い頃にはよくそう思っていた。
だから早く大きくなりたかった。
分数サイズのないその楽器を奏でられるように。


そんな彼が高校生になった頃、彼は臨海公園で一つの音楽と出会った。
純粋でまっすぐなその音色は、すぐさま彼を虜にしてしまった。


それが彼女の奏でるヴァイオリンだった。


これこそが僕が求めていた音楽だ。


そう思った彼は、彼女を彼女の音楽を求め、星奏学院へと転校した。
もっと彼女の音に触れたくて。


幸運な事に、転校した彼は彼女と同じクラスに。
そうして彼が転校して間もなく、彼女は王崎に頼まれ、教会でコンサートをする事になったのだ。


彼女たちのアンサンブルにはどうしてもヴィオラが必要で、最近はもっぱら聞く事が専門になっていた彼だったが、憧れの彼女のためにと、協力する事に。


彼以外のアンサンブルのメンバーは、全員、星奏学院内のコンクール参加者達。
耳のいい彼はすぐに気づいてしまう。
彼らの音楽のレベルの高さに。
そして自分とのレベルの違いに。


僕のヴィオラは所詮趣味のレベル。
けれど彼女たちの音は違う。


だから辛かった。
大好きな彼女の音に触れ、共に音を重ねられる喜びで始めたアンサンブルだったが、次第に彼の中に、みんなの音の中に自分の音混ざる事が耐えられないという気持ちが大きくなりだしたのだ。


そうして次第に膨らむその想いに耐えかねた彼は、彼女に申し出た。
もう協力は出来ない。
僕の音では、みんなのレベルに合わない
…と。


それで終わるはずだったのに。
彼女は彼に言うのだ。
どうしても彼が必要だと。
彼じゃないとダメなのだと。
自分たちを助けて欲しい…と。


そんな彼女の真っ直ぐな想いに、彼は決意した。
最後まで付き合おう…と。
たとえそれがどんなに苦しい事だったとしても。


だから彼は必死にヴィオラを練習した。
今までにない位、真摯にヴィオラに向き合った。


一生に一度くらい、本気で音楽に没頭してみよう…と。


そうして彼は気づいた。
耳の良さから、すぐに音の善し悪しを判断してしまっていたけれど、音楽の奏でるのに、何も資格など要らないという事に。
ただ音楽を愛する気持ちさえあれば、誰だって好きに音を奏でていいのだという事に。


音を楽しむと書いて音楽。
確かにその通りだ。
僕にはみんなとコンサートをする資格がないと思っていたけど、そんな事なかったんだ。
だって、僕はこんなにも音楽を愛し、音を楽しんでいるのだから



自分には音を奏でる資格がない。
耳の良さからそう決めつけていたその思いが消えた今、彼はヴィオラを心から楽しんでいた。


そうして無事にクリスマスコンサートを終えた時、彼女に告白しようと呼び出したツリー前。
彼は星奏学院にいると言われる音楽の妖精と出会った。
リリというその妖精は、彼に音楽の祝福をくれた。
彼が心から音楽を愛し、音楽を楽しんでいるから…と。


そうして彼女と結ばれた彼は、演奏家として音楽を愛し、音楽と付き合って行くのではなく、彼の豊富なその語彙力を活かし、音楽を褒め称えて行こうと決めたのだ。
それが最終的に、どんな場所にたどり着くのかは分からない。
でも、いつでも愛する彼女の隣で、愛する彼女の美しい音色を耳にし、その美しさをあらん限り褒め称える。
それが今の彼の音楽の愛し方。
音楽との付き合い方。


これからも彼女の音を愛でながら、彼女を支えて行く事だろう。


-----


これからもずっと、君と君の音楽を愛し続けると誓うよ。
愛してる。

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