キャラクター紹介
CVは興津和幸さん。
種族は吸血鬼。
闇の階級では人魚に次いで第2位。
現在アルデリック校には人魚は居ない為、彼は学園トップの階級で、その美しさも手伝い、彼を慕う女子生徒は多い。
美しいものが好きと言う吸血鬼の特性から彼女に興味を抱き、絆を深める。
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感想
そこまで興味は無かったはずなのに、攻略してみたら凄い好みでした。
物凄いかっこよかったです。
冷たい、自分勝手、と言う最初の印象を後半見事に覆してくれました。
最終的に、非常に愛情深く、独占欲も強く、こんな人に愛されたい!と思える人でした。
女子が絡んで面倒なことになるのは好きじゃないのですが、その後の展開が予想外でビックリしましたね。
割とありがちな庇ってくれて彼が…と言うパターンを想定していたので、ビックリしました。
でも、そこからの展開は本当に素敵でした!
最後の彼の行動は、行き過ぎているのかも知れませんが、私個人としては、そこまで大事に思われている、愛されていると言う証のようで、凄く嬉しく感じてしまいました。
ネタバレ
不老不死の薬でも、なんだって手に入れてやる。
俺は簡単におまえを諦めたりはしない。
寿命の違う彼女と少しでも長く共に有りたいという、彼の願い。
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吸血鬼である彼は、闇の眷属の中でも人魚に次いで第二位の階級。
現在アルデリック校には、人魚は在籍していない為、事実上彼がトップ。
見た目の美しさも伴い、女性からは大変な人気で取り巻きもいる。
そんな彼をサポート役に選んだ彼女。
ゾンビである彼女は、200年程度ではあるものの、人魚を凌ぐ美しい外見。
美しいものに目がない吸血鬼である彼は、彼女の見目を気に入っていた。
だから面倒なサポート役ではあるものの、側に置いてもいいかと思った。
「俺の女になれ」と言ったのも、そんな理由から。
しかし、側に置くからには、吸血鬼にとって生理的な欲求である吸血欲を満たす役を果たして欲しい。
今まで取り巻きの女たちで、その吸血欲を満たしていた彼は、なんのためらいもなく彼女を血を吸った。
所がゾンビである彼女は血の巡りが非常に悪い事から、まるで死んでいるようだ…と彼が評す程の血のまずさ。
すぐさま吸血を止め、放置して帰ろうとしたのだが、血の巡りが悪く治癒能力の低い彼女は、そのまま首筋の血を止める事が出来ず倒れてしまう。
仕方なく彼は彼女を保健室へと運んだ。
もう用はない。
いくら見目が良くても血がまずくては仕方ない。
だから彼女とはもう関わらないつもりだった。
けれど彼女はそんな彼と友達になりたいというのだ。
そうしてメゲない彼女との交流は続き、いつしか彼は彼女を放っておけなくなってしまった。
そうして気づいたのだ。
彼女の本当の美しさは、その見た目だけでなく、絶対に嘘をつかない心の美しさである事に。
以来、彼女を「俺のモノ」と呼び、側に置くようになった。
しかし、そんな彼の行動に納得出来ない取り巻きが居た。
そうして彼を慕う心は、彼女への嫉妬となり、彼女を呼び出したのだ。
声を掛けられた彼女も、最初は警戒をしたものの、相手は女の子だし…と甘く考え、取り巻きの子について行ってしまった。
そこで「レイ様から離れなさい!」という彼女に「好きだから離れない」と言い張る彼女。
そんな彼女の態度に腹を立てた取り巻きは、鋭い爪を彼女の顔を目掛けて振り下ろした。
「レイ様が気に入っているその顔させ醜くなってしまえば、あんたなんて相手にされるはずないわ!」と。
目から顎に掛けてえぐられるように傷をつけられた彼女は、必死に保健室へとやってきた。
そうして保険医のロビンに手当してもらい、一番気になっている事を訊ねた。
薄々気づいては居たけれど、それでも希望を捨てたくなくて。
「傷は治りますか?」恐る恐る訊ねた彼女に、「君も気づいているだろう?」というロビン。
そう、彼女はゾンビだから。
ただでさえも深い傷で、他の種族でも完全に傷は消えないだろう。
けれどゾンビである彼女は、恐ろしく低い治癒能力しか持たない為、視力も戻らなければ、えぐられた傷も治らないと言われてしまったのだ。
もう、レイに会えない。
美しくいる事をおこたなると言われたのに。
いつも綺麗だと褒めてくれたこの顔が、こんな醜くなってしまったのだから。
絶望した彼女は、寮の部屋に閉じこもる。
学校にも行かないまま。
そんな彼女を案じて彼も部屋を訪ねてくれたが、「具合がよくない」と追い返した。
そして親友であるエリカもまた、毎日様子を見に来てくれるも、ドアを開ける事もなく帰って貰っていた。
そんな日が一週間も続いたある日、業を煮やした彼が彼女の部屋の開かないドアを蹴破ったのだ。
そうして彼女の傷を見て驚いたものの、治癒能力のあるとされる吸血鬼の唾液。
それを使って治そうとしたのだろう。
彼女の傷を何度も舐める。
「もう治らないよ。レイだって分かるでしょ?私はゾンビなんだから」
そう泣きじゃくる彼女を優しくあやしながら。
「まさかここまでするとは思わず、捨て置いたのがまずかった。すまなかった」と謝りながら。
翌日、彼に言われたように登校すると、エリカが彼女を呼びに来た。
「レイが大変なの!」と。
そう、彼は彼女を泣かせた取り巻きを許す事が出来なかった。
彼女が大切だったから。
「俺のモノに傷をつけた罪、その生命を持って贖え」
と、命を奪おうとする程に。
けれども学園内では階級差別は禁止で、殺戮行為も許されない。
いくら彼が実質一番の地位の吸血鬼と言えど、皆の見ている前でそんな行為を行えば問題になってしまう。
だから慌てて彼女は止めた。
そうして彼を外へと連れて行った彼女は、そこで初めて知る事となったのだ。
彼女への彼の想いは、ただの美しい鑑賞物としてではなく、何よりも大切な存在だへの愛情なのだと。
だって彼が怒ったのは、彼女の美しさを損なった事ではなく、彼女を泣かせた事だったのだから。
「お前のその心をかき乱していいのも俺だけだ」
そんな傲慢な言葉には、彼の愛情が込められていた。
だから彼はその美しい顔に傷を負った彼女も、受け入れ愛し、側に置きたいと願った。
吸血鬼とゾンビの寿命は全然違う。
ゾンビの平均が200年だとすれば、その8倍の月日を生きる吸血鬼。
それでも彼は彼女がいいのだという。
その心までもが美しい少女だから。
それでも愛しているから、大切だから。
だから絶対に諦めないという彼は、不老不死の薬でもなんでも探して、少しでも長く側にいられるようにすると言うのだ。
簡単におまえを諦めるものか…と。
彼の事だから、本当に何か方法を見つけて、彼女とのこれからの未来の時間を長くしてしまうかもしれない。
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