シナリオ紹介
CVは梶裕貴さん。
警視庁のSP。
総理大臣暗殺未遂事件以来、現場を離れていた彼は、柳たちの警護と言う名の監視を任されていた。
その時に彼女と出会い、現在は恋人に。
仕事も現場復帰を果たした。
順風満帆に見える彼らだが、新たな問題が浮上し…と言う物語。
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感想
普通、FDって前に好きだった彼を更に好きになる…という展開なはず。
所が岡崎さんはやりますね。
むしろ嫌いになるという恐ろしい減少が(笑)
岡崎さんらしいと言えばそうなのかもしれませんが、あの一言には衝撃を受けました(笑)
彼女も大変荒れていましたが、私ならあそこで終わったと思うのです(笑)
そんな訳で、岡崎さんはイメージダウン要素が含まれましたが、全体的には素敵だったと思います。
ただその放った一言の破壊力が凄まじくて(笑)
私は当分立ち直れそうにありません。
ネタバレ
オレの自己満足で勝手に守って何かを得たつもりになるんじゃなくて、ちゃんとキミの事信じたい。
オレを信じて欲しいって自然と思えたんだ。
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SPとして現場復帰を果たした彼は、南ナイル共和国の大使の警護と言う任務を任されることに。
久々の大きな仕事に、嫌でも昔の事件を思い出してしまう。
そうして気負ってしまうのだ。
だって、今は大事なものが出来てしまったから。
SPに迷いは禁物。
自分の身を挺してでも、警護対象を守る。
誰かを守れる仕事を誇らしいと思っていたし、今もそこは変わらない。
けれど少しだけ変わったのだ。
総理暗殺未遂以降、死に場所を探すような所もあった彼。
けれど今は絶対に死ねないと思っている。
大切な人を悲しませたくないから。
泣かせたくないから。
だから考えてしまうのだ。
例えば警護対象と彼女と、同時に助けなければならない局面があったとして、以前のように迷わず警護対象を守れるのか?と。
そこに迷いが生じそうな自分が怖くて、だから以前よりも早い判断を心がけるようになった。
そんな彼の様子に彼女は気づいていた。
デートでたまたま引ったくり犯と出くわした時も、彼は恐ろしい速さの判断で、バイクを追いかけたのだ。
そこに彼女はかつての死に場所を探している彼の様子を思い出し、怖くなってしまった。
たまたま会った柳に、その事を相談した事もあった。
そこで彼女は自分の恐怖を明確にした。
彼が早い判断をしなければ…と、必死になっているようで怖いのだと。
SPである以上、迷いは禁物なのは鉄則。
けれどSPも人間。
だから迷わない訳がない。
大事な人と警護対象、同時に助けなければならない時にどうするか?
そこでどちらかを選ぶのではなく、両方を選ぶと言う答えにいつか辿り着けるのが理想なのだろう。
そう話してくれた柳。
人である以上迷う。
感情を持つ以上、任務だからと警護対象を優先する事は、家族や大切な人を切り捨てるように感じ、罪悪感を覚える。
それに耐えながら、いつしか上手にどちらも切り捨てない、両方守る…と言う方法に辿り着けるのかも知れない。
そうして迎えた任務当日。
その日、彼女は桜川と共にパーティーへと出席することに。
それは桜川と向井の婚活の一環で、本当は桜川と向井の二人で行く予定のパーティーだった。
セレブが沢山集まるパーティーに招待されたのだから、この上ない条件のいいお相手と知り合うチャンス。
向井が仕事を抜けられなくなったとは言え、桜川だけでもそのチャンスをものにしたい。
けれど、敷居が高すぎて一人では怖いと言う事で、彼女に白羽の矢が立てられた。
婚活の一環で参加と言う事から、彼女は事前に彼に相談して参加。
桜川も連れの子は付き添いだと、知人に知らせてくれている。
だから来てくれるだけでいいから…とは言われたものの、いざたどり着いてみると、あまりに豪華なパーティーに気後れしてしまう。
レンタルでドレスを用意してきたけれど、周りの女性のドレスは明らかに桁が違うのが見て取れた。
そんな中、なんとか出会いを求めて積極的に会話をしている桜川を遠巻きに見つめる彼女に、1人の男が声を掛けてきた。
その男は社交界でも有名な女癖の悪さで、口説かれ困っている様子は、周りからも一目瞭然。
それをたまたま任務で訪れていた彼が、まさか自分の恋人だとは知らずに、助けに入ったのだ。
そう、彼が警護で来ていたパーティーが、今日彼女が参加したパーティーだったのだ。
そうして互いに同じパーティーだったことに驚きつつも、彼は仕事に戻った。
彼女の普段とは違う装いに、いい意味で驚いたものの、今は任務に集中しなければ…と自分に言い聞かせる。
すると彼は不審な男を発見。
無線で報告後、そのまま男の監視を続けていると、男はベランダに出た。
そうしてベランダに本来外には出すべきではない観葉植物があり、その辺りをゴソゴソと物色し始めた。
不審に思い声をかけると、誤魔化そうとする男。
そんなやり取りの直後、突然の停電。
会場には彼女もいる。
男が観葉植物の鉢をひっくり返した時、金属音が。
すかさず男を取り押さえると、それが銃だった事が判明。
けれど男は自分は単なるお取りで、今頃会場は大変なことになっていると言うのだ。
彼女が危ない!
一瞬そんな事が脳裏をよぎった。
けれど冷静になれと自分に言い聞かせる。
彼女はそんな弱い子じゃない。
吉成くんだっている。
大使のそばにはベテランのSPが付いている。
そう、会場に不安要素なんてない。
そうして彼は男に「さっきのは銃だよね?音からすると、5、6丁くらいあったよね。そんなに銃を持ってるヤツが囮の訳ないよね。むしろキミは仲間に銃を届ける要」と言いながら、しっかりと男を取り押さえた。
停電はすぐに回復し、彼の的確な判断により、犯行は未然に防ぐ事が出来たのだ。
その一件を通し、現場復帰の不安からも解消された彼。
そして互いに信じられた事で、2人の絆はより深くなった。
そんなある日、共に食事をし、会話の中でとてもいい雰囲気になり、オレがキミの家族になるよ…とプロポーズとも取れる言葉を彼が口にした。
そんな彼に彼女は、あなたの人生を私にください…と。
もうオレの人生は、とっくにキミのものだよと言われた事で、彼女は、結婚しませんか?私たち…と、自らプロポーズ。
だって、そういう流れだったから。
思い切って口にした言葉。
けれど通じ合えている自信があった。
なのに驚いた彼は、「ごめん、全然考えた事なかった」と答えたのだ。
以来、顔を合わせないまま、気まずいメールのやり取りを繰り返す二人。
彼女は何とか関係を修復しようと、会えないかと連絡してみるも、忙しいと言われて全く会えない日々が続いた。
柳に相談すると、「家族になりたいや、ずっと一緒にいようの言葉に嘘はないだろう。ただ、本当にそれと結婚は結びついていなかったんだろう」と。
悪気はない。
本当にずっと一緒に居たいと思い、家族になりたいとも思った。
けれど結婚と言う言葉に怖くなってしまった彼。
だって、結婚となったら自分は彼女を本当に幸せに出来るのか?と思ってしまったから。
そうして二人を案じた柳が、彼の話を聞いてくれた。
彼が心配しているのは、今は色々抑えているものも、結婚して毎日一緒にいたら、抑えられなくなってしまいそうで怖いのだと。
彼女を閉じ込めて、毎日ずっと触れ合っていなきゃ気が済まなくなりそうで怖いのだと。
そんな気持ちをぶつけたら、彼女の彼女らしさを壊してしまうんじゃないか?
そんな不安を口にする彼に、「お前ごときに自分らしさを壊されるようなあいつじゃないだろ」と答えた柳。
そうだ、彼女はそんな弱い子じゃない。
オレがどんな感情をぶつけたとしても、それに潰されるような子じゃない。
そう思えた彼は、彼女には忙しいと伝え続け、その間一人で家事の練習をしていた。
自動掃除機が家出して以来、掃除機がなかったから新しく買い、洗濯機も買った。
掃除と洗濯は出来るようになり、料理も挑戦した。
調理道具を揃え、調味料も揃えた。
苦手ながら、レシピ本を見ながら料理を覚え、事前に準備して彼女と約束を取り付け、自分の家に案内した。
そうして料理を振る舞うと、驚いた顔を見せた彼女。
結婚の話が出てからの自分の事を彼女に話し、今は彼女の為に自分が出来ることを探し挑戦している事も。
だからまだ今すぐは無理だけれど、仕事ももっと出世して、本当にキミを守れると思えた時、ちゃんとプロポーズさせてね…と。
以前先にプロポーズした彼女だから、あまり待たせるとまた先を越されてしまうかもしれない。
プロポーズはどちらが先にするのかは、今はまだ分からないけれど、二人が夫婦として共に歩む日は、間違いなく訪れるだろう。
仲間から恋人へ。
そして今度は恋人から家族へ。
形を変えてこれからもずっと、二人の未来は続いて行く。
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怖いとか不安とか感じないくらい、キミを安心させられるような愛に変えるよ。
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