NORN9 LOFN for Nintendo Switch【加賀見一月】

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NORN9 LOFN for Nintendo Switch

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キャラクター紹介

CVは遊佐浩二さん。
黒髪の結界能力者の子の攻略対象。
色町育ちで、夢を見せる能力者。

ベアとなり共に過ごす中、絆を深める。

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感想

他のキャラのルートでは、凄いいいアシストをしてくれる一月さん。
なので楽しみに攻略を開始したのですが、結論から言うと好みじゃなかったです(笑)
多分、仲間と言う距離感が心地よい相手なんだと思います、私にとって。

シナリオはとても素敵でした。
無理し過ぎてしまう彼女に、力の抜き方を教えてくれたり、頑固で間違いを認められない所も、上手に正してくれたり。
とても素敵な関係だと思えました。

特に好きなのは後半、朔也さんの未来が変わってから。
真相を知りつつも、何も言わずいつも通りにしている強さから、彼女への深い愛情を感じましたし、夢を見せてくれてたのも、愛を感じました。
そしてそれを見破って、現実の中で幸せになろうとする彼女もかっこよかったです。

ただ、彼女の力に関しては、朔也さんの時みたいに、ちゃんと最後まで自分で決めたかったな…と。
彼女のためを思っての事なんだと理解出来ても、だまし討ちみたいで少し悲しくもありました。
それ以外はとても良かったです。
遊佐さん、素敵な一月さんをありがとうございました。

ネタバレ

今は全部本当になった。
お嬢さんが好きって気持ちも、楽にしてあげたいって気持ちも。
ずっと側にいれたらって思ってるよ。

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色町育ちの彼には双子の姉がいた。
その姉は亡くなる時に、形見として彼に能力を託した。
そう、元は彼の能力ではなかった。
姉から夢を見せる能力を譲り受けたのだ。

そうして彼は、頼まれるままに様々な人に夢を見せていた。
辛い現実よりも、人々は優しい夢を求めたから。
例えそれが逃げだとしても。

一方彼女は朔也の未来を知り、なんとしても自分が守る…と責任を追いながら生きてきた。
一人で背負い続けてた。
だから人に甘えるなんて頼るなんて出来なかった。

真面目な彼女と、いつもフラフラといい加減な彼。
正反対な二人はペアになった。
ペアの目的は内部犯を監視するため。
だったら幼馴染で確実に内部犯ではない朔也より、彼を監視する方が意味があると言う理由から選んだ相手。

そんな正反対の二人だったが、彼女の内部犯探しに、彼は文句を言いながらも付き合ってくれた。
そんなある日、内部犯探しをしていた彼女の元に木が倒れて来た。
彼が助けてくれ、事なきを得たものの、狙われた事は明らかだ。
以来、彼はあの手この手で内部犯探しを断るように。

いい加減だ…と彼女は怒り、あちこち彼を探し回った。
でも本当はそうじゃない。
自分の事を心配しない彼女の代わりに、彼が彼女を案じていた。
また表立って内部犯探しなんてしていたら、彼女が危険だと思ったから。

そうして彼は気付いていた。
朔也の彼女への想いに。
そして彼女もまた同じ想いだろうと思っていた。
だから道化になり、二人をくっつけたいと考えていたのだ。
なるべく早く。
自分の中の彼女への想いが、諦められる大きさのうちに。

そんな事を考えながらも彼女といるとイライラしてしまう。
自分を省みず、犠牲にしてばかりだから。
そうして普段は女性に優しい彼なのに、彼女にだけはキツく当たってしまうのだ。
一生一人だよ…とか、怒ってくれる大人が居なかったんだね、可哀想に…とか。
余計な事を言ってしまう。

そんな事を言われた事も無かった彼女は、彼の言葉に動揺してしまう。
だから彼が気になって仕方なくなったのだ。
なのに彼はなにかといえば朔ちゃん、朔ちゃん…と言う。
別に朔也を好きなわけじゃないのに、そう言われ続けて苛立たしく感じるように。

なのに彼は彼女に夢を見せ、シンデレラの格好をさせて、王子の待つ城に行かせようとする。
王子は朔ちゃんだよ…と。
そうじゃない、私が用があるのは、一月なのよ!…と言っても聞く耳持たない。
ついにはお城行きの馬車に強制的に乗せられてしまった。
御者に降ろすように頼むも、夢の主の言うことには逆らえないといわれ、だったら力で押し切るしかないと思った彼女は、馬車の扉を蹴り破って馬車から転げ落ちた。

そんな彼女の無茶苦茶な行動に、朔ちゃんのことが好きなんじゃないの?と驚いた彼だったが、彼女はキッパリと、朔也は私にとって弟のような存在だと言い切った。
そこでやっと朔也と彼女の関係に対する誤解を解くことができた彼は、自分の事をどう思うか?と彼女に尋ねてみた。
すると彼女は「船のメンバーの中で、一月は一番嫌い」と答えた。
素直じゃない彼女が、そんな言い方をしたから、彼は分かってしまったのだ。
自分に好意を抱いているのだ…と。

以来、彼の彼女への態度が変わった。
内部犯探しをしたくても彼が見つからず、彼女が探し回っていたのに、今ではいつでもそばにいるように。
そんなある日、近々補給で街に降りるから、実家に手紙を書かないか?と朔也に言われた彼女。
もちろん書くと応えた彼女だったが、隣に居た彼に、「あなたも手紙くらい出しなさい」と手紙を書く事を進めた。
そうして自分が手紙を書く時に、彼と共に図書室へと赴き、手紙を書いた事がない彼に、手紙の書き方を教えた。

内部犯探し以外に、もっと二人でやる事があるでしょ?」と言った彼を図書室へと連れていったものだから、彼は図書室で二人きりで秘め事を…などと想像して居たため、真面目に手紙の書き方を教える彼女にガッカリしていた。
家族は居ない」と言う彼に「大切な人へ書いたらいいじゃない」と言った彼女の言葉を受け、急に真面目に手紙に取り組み出した。

学校へ通った事がないから…と言っていた彼だったが、彼の文字はとても美しかった。
その美しい文字で、そんな真剣な眼差しで、一体誰に手紙を書いていると言うの?
自分で書くことを勧めておきながら、複雑な感情を抱く彼女。
そんな彼女の傍で、何度も間違えては新たに便箋を貰い書き直していた彼は、ついに手紙を書き終えたのだ。

はい、これはお嬢さんに」そう言って手紙を手渡す彼。
そう、彼は隣にいる彼女に宛てた手紙を書いていたのだ。
大切な人に…と言われた瞬間、彼女しか思い浮かばなかったから。

そうして互いに好意を持っている事を確認した彼は、彼女へキスをした。
所が公家のお嬢様育ちの彼女は、その彼の行動に惚けてしまい、気がついた時には走り出し、水に飛び込んだ。
そんな彼女を必死に彼が追いかけていたことから、朔也、七海、暁人、千里、こはる…など、騒ぎを聞きつけたメンバーが、心配して様子を見に現れた。

飛び込んだ彼女を追い、飛び込んだ彼は、彼女とともに水から上がったものの、二人ともずぶ濡れ状態。
そんな二人を案じたメンバーたちに付き添われ、部屋へと歩き出した。
すると、その道中突然朔也が「あっ!」と声を上げ、「未来が変わった」と言い出した。

遠い昔、まだ能力を得たばかりの朔也は自分の未来を見た。
それは大好きで大切な彼女を守って死ぬと言う未来。
ずっと体も弱く、年下の彼女に姉のように守られて来た朔也だったから、その未来は決して悲しいものではなかった。
けれど結界の力を手にした時、病弱な朔也を守れる…と一番に思っていた彼女は、その未来の話に泣いた。
以来距離を置くようになった二人だったが、どんなにその距離を置こうと、朔也の未来が変わることはなかった。

けれど彼女が彼を選んだ事で、朔也の未来は変わったのだ。
その言葉に喜びの涙を流した彼女だったが、当の朔也は終始様子がおかしかった。
そのことに気づいた彼は、朔也を追いかけた。
その後、朔也との間に何があったのか?
何度朔也に問いただしても教えてはくれない。
そして、その日以来、彼は部屋から出てこなくなってしまったのだ。

食事は平士が運んでいる。
病気と言うわけでもないらしい。
なら私との事を後悔しているの?
彼女は気が気ではなかった。

振り回すだけ振り回しておいて、あんな事した後に部屋から出てこないってどう言うことよ!
苛立たしく感じてしまう。

そんな日が何日か続いたある日、正宗から呼び出されたメンバーは、次の補給が最後で、その後まもなく目的地に着くと言われた。
全員が招集をかけられたのに、そこにも彼の姿はなかった。

もうこれ以上耐えられない。
そう感じた彼女は、平士に代わり、自分が彼の元へ行きもうすぐ目的地へとたどり着く事を知らせに行った。

そこで彼と数日ぶりに顔を合わせた。
久々に話した彼は、教えてくれたのだ。

朔也の未来が変わった事で、二人が縛られてた約束がなくなる。
そう考えたら嫉妬してしまった
…と。

でも本当は違っていた。
彼は聞いてしまったのだ。
朔也の未来が変わった代わりに、自分が彼女を守って死ぬ未来になった…と。
問題は彼女の結界の能力。
あの能力が世界の敵に狙われ、その時に彼女を大切に思う人間が、彼女を庇い死ぬ運命となってしまう…と。

そうして朔也は提案した。
彼女から結界の能力を奪う事を。

訪ねて来てくれた彼女には、ヤキモチなんだ…と弱い自分をさらけ出した事で、二人の絆は深まった。
でも、多分それも嘘ではなかったのだろう。
ただ、もっと別な真実を伝えなかっただけ。

そうして二人はそのまま夜を共にした。
疲れて眠っている彼女の傍で、彼は朔也の提案通り、彼女から結界の能力を奪い、ロンに渡した。

内部犯の捜索中に、木が倒れて危険な目に彼女があって以来、彼は一人独自の方法で内部犯を探ってくれていたのだ。
そうしてロンが内部犯だと知り、密かに交渉していた。
彼女の結界の能力を渡すから、女の子達は傷つけないで欲しいと。

翌朝、体に僅かに違和感を感じた彼女だったが、昨晩の彼との出来事もあり、さほど気に留めなかった。
それ以上に、朝食の時間に遅れてしまった事の方が問題だったのだ。
遅れて食堂へ現れた彼女に、皆が口を揃えて「遅れるなんて珍しい」と驚いたから。

そんないつもと変わらない賑やかな朝の風景。
けれど爆発音と激しい揺れで、雰囲気は一変。
彼の交渉は実を結ぶことなく、船は襲撃され墜落。
その衝撃から彼女を守るろうとした彼は重傷を負い、彼女もまた意識を失ったまま目を覚まさなくなってしまった。

その頃二人は夢の中で幸せに暮らしていた。
とても小さな家で、二人きりで。
とても優しくて穏やかな世界。
でも彼女は気付いてしまった、それは夢なのだと。
そうしてどうしても現実の世界に戻り、彼に会いたいと願った。
そんな彼女の強い意志は、彼女を目覚めさせた。

そうして彼女は知ることになった。
彼女を庇った彼が重症である…と。

原因は気づいていない。
でも結界で墜落から船を守ろうとした時、彼女は結界を張る事が出来なかった。
能力を奪われているのだから、当然の事。
けれど彼女は知らなかったから。
だから自分を責めてしまった。
結界を張れなかったからみんなを守れなかった…と。

目覚めたばかりの彼女は、彼の看病をした。
どんなにみんなが止めても譲らなかった。
そうして彼女の想いが通じたのか、彼は目を覚ましてくれたのだ。
その後も彼の看病をしていると、二人の元に結界の力を得たロンが現れた。
そうして3日後、船が襲われると教えてくれた。

墜落後、世界との連絡役だった正宗は、救助を呼びに船を離れていて戻るのは3日後。
そのため、彼らは駆に相談した。
3日後敵が攻めて来る事。
自分たちは非戦闘員なので、先に船を降りようと思う
…と。

そうして駆にみんなに見つかれないうちに出た方がいい…と言われた二人は、誰にもお別れを言うことなく船を降りた。
墜落した森を抜け、街へと出ると、夢の中のような小さな家で暮らし始めた。

彼女にとって守る力は誇らしいものだった。
けれど同時にその力は彼女に重圧をも与えてもいた。
力から解放された彼女は、初めてふつうの女の子として、愛する人とともに過ごしている。
もう守れなかったら?と言う不安に怯える事もない。
ただ自由に生きられる。

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適当じゃないよ、信じてるんだ。
君と一緒なら大丈夫だって。
だから街に着いたら夢の続きをしよう。

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