ニル・アドミラリの天秤 色ドリ撫子【汀紫鶴】クロユリ炎陽譚

この記事は約11分で読めます。
Nintendo Switch用ソフト 
ブランド:アイディアファクトリー 
ジャンル:女性向け恋愛アドベンチャーゲーム 
発売日:2018年9月20日

オトメイトさんのNintendo Switch用ソフト「ニル・アドミラリの天秤 色ドリ撫子」のクロユリ炎陽譚で鈴村健一さん演じるキャラクター、汀紫鶴の感想とネタバレ(あらすじ)をまとめました。

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キャラクター紹介

※「ニル・アドミラリの天秤 色ドリ撫子 」は乙女ゲーム制作ブランド『オトメイト』の作品です。
 バナーの画像はこちらからお借りしております。

CVは鈴村健一さん。
悲恋ものを好んで執筆している有名な作家
昌吾よりも前からフクロウの皆の暮らすアパートに住んでいる
メンバーの中でも大人であるからか、いつも余裕で人をからかう事を楽しんでいる様子。

主人公の弟は元から彼の大ファンであるため、姉の恋人となった今も関係は良好。
経済的にも精神的にも大人の余裕がある事から、最近は主人公を甘やかす事に生きがいを感じている。

感想

別ブログにまとめた感想の記事はこちらです。

ニル・アドミラリの天秤 色ドリ撫子【汀紫鶴/クロユリ炎陽譚】攻略直後の感想
オトメイトさんのNintendo Switch用ソフト「ニル・アドミラリの天秤 色ドリ撫子」のクロユリ炎陽譚で鈴村健一さん演じるキャラクター、汀紫鶴の攻略直後の感想をまとめました。

ネタバレ(あらすじ)

僕は彼女とこのアパートの人達を愛しています。
大事なものくらいはこの手で守ります。

アナーキスト鵠居

彼女とギンザでデートをした時の事。
僕らの前にある男が現れた。
鵠居栄だ。

君は知らないかもしれないけれど、あれは5年か6年くらい前の事、当時の首相が海軍将校に殺害される事件があった。
それだけじゃ無い。
財閥の当主や政治家が結社に狙撃されたりもしたんだ。
当然犯人は捕まり、罰を受けている。
けれどそれはあくまで実行犯。
これら一連の事件を裏で扇動していたのが、鵠居栄だと言われていた。

鵠居は有名なアナーキストで、小説も出版している。
同じ作家仲間として、僕も一時期彼を含めとあるカフェで討論していた頃があった。

だから知り合いかと言われれば、古い知人と言うことになるだろう。
そんな鵠居に彼女といる時に声を掛けられた。
だから驚いてしまった僕は、彼女を守りたくて「恋人なのか?」と尋ねる鵠居に「ちょっとした知人」と誤魔化し、彼女を急ぎタクシーで帰宅させた。

きっと彼女は怒っているかもしれない。
不満げな様子は見て取れたから。
それでも鵠居を君とは関わらせたくなかったんだ

紫鶴の噂

鵠居が帝都に戻って以来、学生の間では反政府的活動が盛んになった。
街では鵠居に感化された学生たちが、ビラ配りなどの活動を行っているのをよく目にするようになっていた。

当然憲兵はそんな学生の活動を見逃すはずもなく、目をつけられた学生たちへの憲兵による暴力が盛んになってしまった。
そんな中、仕事中の彼女も憲兵に暴力を振るわれたと思しき学生を助けた事があったようだ。

四木沼の一件で降格処分となった尾鷲。
しかし尾鷲の降格処分は表向きの話。
実際はただ憲兵隊に移動になり、現在はトウキョウ憲兵隊ヨツヤ憲兵分隊長で、階級は特務曹長。
いまでは警察と同等の権利を有する彼らは、尾鷲の着任後やりたい放題だった。

その頃事憲兵隊による学生撲殺事件が起きた。
元々やりたい放題の憲兵隊に辟易していた街の人々の憲兵隊を見る目は、一層冷たいものになったんだ。

時を同じくして、鵠居が僕らの住むアパートに現れた。
自身の行う反政府運動の仲間になって欲しいと。
要は広告塔となる名前が欲しかったのだろう。
作家としてそれなりに知名度があれば、僕でなくても良かった筈だ。

当然丁重にお断りして帰ってもらったのだけれど、翌日憲兵隊がアパートに押しかけてきたんだ。
僕が鵠居の仲間だとして。
いくら家探しした所で、本当に仲間じゃ無いんだ、何の証拠も出てきやしない。
だから別に構わないのだけれど、困った事に噂だけが独り歩きしてしまったんだ。
汀紫鶴は鵠居栄の仲間だと。
そんな噂を耳にした鷺澤くんが、仕事中の彼女を見つけて心配して確認にくる程に。

彼女は僕が断った事を鷺澤くんに伝え、噂だと話してくれた。
その時鷺澤くんの友人が撲殺事件に関わっているかもしれないと言う情報が。
なんでもあの事件以来下宿に戻って居ないんだとか。
名前は久留島雄一といい、帝大の三年生らしい。

夜に視たアウラ

あの日僕はキッパリと断った筈なのに、独り歩きした噂。
未だに街ではその噂で持ちきりだ。
おそらく鵠居本人が勝手に吹聴して歩いているのだろう。

真実ではない。
けれどこのアパートには首相の息子である鵜飼くんも居る。
このまま僕がここにいて、反政府組織のアジトだなどと言われては、首相にも迷惑が掛かるだろう。

鵜飼首相のお陰で表現の自由が守られ、僕らは好きに執筆出来る。
鵠居は政府を倒すと、自由を手にすると声高に叫んでいるけれど、僕は結構今の政府は気に入っているんだ。
なんの不自由も感じていない。

だから僕は暫くアパートを出る事にしたんだ。
行き先は友人の杙梛の所。
ずっと出て行く訳じゃない。
状況が落ち着いたらすぐ戻るつもりだ。
それでも彼女には、寂しい思いをさせる事だろう。

だから杙梛のところへ行く前夜、彼女と二人きりで過ごした。
暫く会えなくなるけど、いい子で待っていて欲しいと伝えたくて。
そうして彼女が寝静まった後、僕は一人執筆活動をしていた。
書いていたものは、彼女には秘密だ。

所がその時に少し目を覚ました彼女の目には、アウラの光が見えたらしいんだ。
確かに僕には前科がある。
先生の稀モノを捨てられなかった過去がある。
けれどもう手元に稀モノなんて持っていないはずなのに。
ましてや僕が書いた者が稀モノになるなんて、ある訳がない。
そう簡単に書けないから、稀モノはオークションで売買され、薬を使って書かせるなどの暴挙に出るのだろうから。

心配する彼女に、留守の間に好きに探してくれて構わないよと告げ、金魚の世話を頼み、わずかな荷物を持ってアパートを出た。

その後街では、あの学生撲殺事件の犯人だと名乗る憲兵が自殺。
その一件で府民の間で、ついに憲兵が府民を殺した…と騒がれるように。

自作自演

撲殺犯の自死の現場は、鷺澤くんが目撃していたようだった。
しかし不審な点もあり、反政府側の自作自演なのでは?と警察は推測している様子だ。
行方の分からなくなっている鷺澤くんの知人は、フクロウのみんなと帝大の仲間で捜索。
その時彼の写真を見せられた彼女は、探している相手が以前彼女が助けた学生だと知る事に。

また警察の調べで自死の憲兵は撲殺事件以来行方不明となっていた事が判明し、益々自作自演が濃厚となってきた。

僕はと言えば杙梛のところに世話になりながら、店番を手伝っていた。
巡回で訪れた彼女は、姿を消すと言っていた僕が店番をして女子高生に騒がれる様子を複雑な表情で見ていた。
確かに彼女の目から見たら、悪目立ちしているように見える事だろう。
けれどこれも作戦の一つだった。

僕が杙梛の店で悪目立ちすれば、鵠居たちの目はこちらに集中すると踏んだからだ。
今後接触してくるにしても、アパートではなくこちらに来るだろう。
そうして僕が囮になることで、彼女たちを巻き込まず事件を解決したいと考えていたんだ。

人の上に立つと言う事

鵠居の恋人の小原秋沙が、僕の留守中、アパートにやって来た。
目的は彼女の勧誘だ。
なんでも鵠居が彼女を仲間にしたいと考えているらしい。
誘われた彼女は、当然秋沙の提案を跳ね除けた。

その事があったからだろう。
その直後彼女が偶然街で鵠居を見かけた時、彼女の方から声をかけてしまったんだ。
紫鶴さんはあなたの仲間になりません」と。
そんな彼女に、鵠居は「君も仲間にしたい」と告げたが、彼女は秋沙の時同様にキッパリと断った。

するとその彼女の決断に対し、鵠居は「華族の令嬢として育った君には、本当の貧しさは分からないだろう」と言うのだ。
更に「君は使用人たちを支配する側の人間だから」と。

そんな話、聞き流してしまえばいいのに。
真面目な彼女にはその言葉が刺さってしまった。

するとそこにタイミングの悪い事に尾鷲が現れた。
当然反政府の鵠居と話をしていたのだ、仲間だと難癖をつけられてしまう。
そうして連行されそうになったが、彼女は毅然とした態度で自分は仲間ではないから連行される謂れはないと断った。

それでも鵠居の言葉が心につかえてしまった彼女は、胸に広がる不安を解消すべく久世屋敷を訪れた。
そうしてじいやに訊ねたんだ。
私はじいやたち使用人を支配しているの?」と。

泣き出しそうな彼女の様子に驚いたじいやだったが、しっかりと答えてくれた。
人には器があり、人の上に立つべく生まれる人がいる。
それは決して支配ではなく、人の見本となるべき立場なのだ
と。
だからお嬢様は人の見本となるような、恥じない生き方をして下さい
と、優しく諭してくれたのだった。
きっと彼女は、じいやのその言葉に救われたのだろう。

首相暗殺計画

彼女を含めた皆が探していた鷺澤くんの友人の久留島。
彼はあの日彼女に助けられた事から、彼女ならば信じられるとフクロウを頼って現れた。
殺されそうだから助けて欲しいと。

久留島の話によると、彼はあの日の撲殺事件を目撃しており、犯人はあの自死の憲兵ではなく鵠居の仲間の黒岩だったと言うのだ。
自分たち学生は使い捨てられたのだと。

更に久留島は明日鵠居たちが首相の暗殺を計画している事まで教えてくれた。
明日はギンザのアルバトロスにて、首相も参加する月に一度の会食があるそうだ。
時間は一時、会食帰りの首相が店を出る所を狙うらしい。

情報を貰った彼女達は警察にも連絡。
当日はフクロウも現場へ。
そこで彼女は鵠居の仲間を、隼人は不審者を見つけた事で、首相の暗殺は失敗に終わった。

その直後、学生が帝都銀行を襲撃。
フクロウはそちらに向かう事になった。
そこで栞が紫鶴の所へ行くようにと彼女に告げたのだ。
それが新たな事件を引き起こす事になるとも知らずに。

僕の元へと向かった彼女は、杙梛の店の前で待ち構えていた秋沙に遭遇。
そこで僕の帯留めを見せられ動揺してしまったんだ。
僕がどうなってもいいのか?なんて言われたら、君は正気じゃいられない。
そのまま僕を案じて秋沙について行ってしまった。
それが罠だとも知らずに。

その頃すでに同じ要領で、彼女のフクロウの制服のリボンを見せられた僕は、鵠居に捕まっていた。
彼女のこととなると、どうやら僕は冷静では居られないらしい。
少し考えれば怪しいと分かっただろうに。

そうして僕らは二人仲良く鵠居に囚われてしまったんだ。

鵠居の思い

鵠居と秋沙に仲間になるよう言われた僕らだったが、揃ってキッパリと断った。
すると今度は毒入りのワインを持ち出し、僕らに飲めと言うのだ。
僕らを殺し、憲兵に殺された事にして利用するのだと言う鵠居。

どっちが先に死にたいか?なんて話をされても困ってしまう。
僕も彼女もこんな所で死ぬ気なんてさらさらないのだから。
そうして秋沙に銃を向けられ脅されていた彼女は、秋沙の様子を伺い隙を見てその銃を奪う。
それと同時に僕も隠し持っていた銃を鵠居へと向けた。

僕は作家として見て感じた事を残していければ十分で、愛する彼女の味噌汁を飲める今は幸せすら感じているんだ。
だから革命になんて興味はない。
どうか僕を諦めてくれ、僕にあなたを撃たせないでくれ
…そう頼む僕の言葉に、鵠居は構えていた銃を落とした。

鵠居は最初から気付いていたんだ。
もう帝都に彼の居場所がない事も。
当時彼らが求めていた自由は、もう叶いつつある事も。

だから余計に悔しいのだと彼は言う。
それを成し遂げたのが自分ではなく、華族出身の首相である事が。
彼は自身の生まれから虐げられた過去の傷を未だ抱えているのだろう。

そんな彼は僕にとっては今でも大事な先輩の一人だ。
けれど仲間ではない。

そうして銃を下ろした鵠居は、仲間のために捕まる決意をし、連行されたのだった。

愛深きアウラ

そうして無事に事件は解決し、僕は彼女の待つアパートに戻る事に。
これでまた彼女の味噌汁を飲めると思うと、本当に嬉しかった。

久しぶりのアパート、早速彼女とデートの約束。
けれど作家の僕は朝が苦手だ。
いつものように起きてこない僕を彼女が起こしに来てくれた。
その時、新たな事件が勃発したのだ。

叩き起こされた僕は、ただただ驚くばかり。
なぜなら彼女は僕の書いたものが稀モノだと言うから。
彼女には内緒で密かに綴っていたそれは、君により奪われ、栞の元へと持って行かれてしまった。

彼女はフクロウの一員だから、稀モノを見つけたら上司に届ける事は当たり前の事だろう。
けれど中身も確かめずに、生真面目な彼女はそれを没収してしまったのだ。
こうなっては僕もここには居られない。
全てを知られてしまうのだ、恥ずかしくて堪らない。

だから僕は彼女が出て行った後に置き手紙をしたためた。
全てを知られてしまったので、もうここにはいられません」と。
そうして杙梛の元へと逃げた。

きっと彼女はなぜ?と困惑しているかも知れない。
だけどそんな彼女だって、中身を知れば納得してくれるだろう。
だってあれは………。

僕が出て行った後、栞達はその中身を確認し、その本は猿子から彼女の元へ。
読んでみるといいよ」と言われた彼女は、稀モノであるそれを躊躇いながらも読んでくれた。
そうしてやっと彼女も僕の恥ずかしさを理解したのだ。

そう、僕が書き綴っていたのは、君と僕の物語。
出会ったあの日からずっと、君を主人公にこれまでの想いを綴って来た。
そんな日記のような物語だった。

だから稀モノだと言われた時、驚いてしまったんだ。
確かに彼女への想いの深さは自覚していた。
けれどまさかそれが稀モノを生み出すほどに深いものだったとは

彼女の話によれば、それは紫と薄紅の美しいアウラだと言う。
そして温かく優しいものだったと。
僕には見ることの叶わないそれだけど、君の言葉なら信じられるよ。

だから思ったんだ。
あぁ、僕はやっと森恒先生の呪縛から本当の意味で解き放たれたのだな…と。
君と出会えたから、君が居てくれたから。

だからこれからも綴っていくよ。
君への想いを文字に託して。

その他のキャラの感想&ネタバレ(あらすじ)

色ドリ撫子の中でも、クロユリ炎陽譚のもののみをこちらでご紹介しております。

鷺澤累

鵜飼昌吾

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