ブランド:アイディアファクトリー
ジャンル:女性向け恋愛アドベンチャーゲーム
発売日:2018年9月20日
キャラクター紹介
CVは梶裕貴さん。
フクロウのメンバーで、探索部のリーダー的存在。
弟のヒタキの事件の時に、彼女にアウラが見えると知り、スカウトしてくれたのも彼だった。
アパートでの暮らしでも、仕事でも頼れる存在。
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感想
今回も手紙風に。
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初めて会った時は、少し強引な印象でした。
けれど、あとになってみると、あなたのその強引さが私を救ってくれたように思います。
あの屋敷に居たら、きっとおかしくなっていたと思うから。
そこから出るキッカケをくれたのがあなたでした。
多分屋敷は優しく守ってくれる鳥かごで、そこを出た私には比翼の相手が必要で、それがあなただったのだと思うのです。
色々わかったあとは、あのまま屋敷に居てももしかしたら…と思ったりもしました。
けれどフクロウに入ったから、そこで変わったから。
だからあなたとこうして向き合えるようになったんだと思います。
何も知らずに結婚していたら、例えばその相手が同じあなただったとしても、違うものになってしまったはずだから。
妹さんの事を話してくれた時、とても切なかったです。
あつも明るくてみんなを引っ張るあなたが、あんなものを抱えていただなんて。
そしてその事で自分を責めていただなんて。
だからこそ、ヒタキの退院も自分の事のように喜んでくれたんですね。
そんな風にあなたが喜んでくれたことも、すごく嬉しかったです。
ヒタキがさらわれた時も、あなたがたくさんの言葉をくれたから。
それを頼りに一人で頑張る事が出来たし、きっと助けてくれるって信じる事が出来ました。
それも全てあなただったから。
出逢えてよかったと心から思います。
そしてこれからも、そんなあなたとなら、強く楽しく長い旅路を羽ばたいて行けると思えました。
これからは寄り添い合い、比翼の鳥のように、人生という大空を羽ばたいて行きたいです。
ネタバレ
まだムニエルつくてもらってないし、一番大事な野望がまだ叶ってない。
全部片付いたら実行するよ。
だから生きてくれないと困るんだ。
それが叶わなかったら、むしろ俺が死んでも死にきれない。
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公園の姫。
それはまだ彼女が女学校に通っていた頃、彼とその仲間たちの間で呼ばれていた彼女の呼び名。
いつもウエノ公園のベンチに腰掛け、本を読んでいる彼女に、彼の友人達が何人も声を掛けたが、みな撃沈していたのだ。
彼はと言えば、何度となく声を掛けたい衝動に駆られたものの、妹の事もあり、行動に移せずにいた。
その後彼はアメリカへと留学したのだった。
そうして帰国して間もなく、久世子爵家の経済事情と、そのための援助をしてくれる結婚相手を探していると知り、彼は自ら手を挙げたのだ。
彼女と結婚したい…と。
そうして久世家と八代汽船の息子の婚約の話が決まった頃、あの事件が起きた。
彼女の弟のヒタキの稀モノによる自殺未遂事件。
彼は既にフクロウの一員で、母方の尾崎を名乗り仕事をしていた。
名前と住所から、彼女の弟であるとすぐに理解したものの、憧れの姫と言葉を交わすはじめての機会が、こんな事件に関するものとなった事は、なんとも複雑だったろう。
そうして二人は被害者の姉と、事情を聞きに訪れたフクロウの職員として出会うことに。
そんな中、彼は彼女の事件を他人事とは思えなかった。
なぜなら彼も同じ思いを知っていたから。
彼の妹も、やはり稀モノの影響で、ヒタキと同じように焼身自殺を図ったのだった。
幸い命に別状はなかったものの、顔にやけどを負った妹は、その事を苦に自殺してしまったのだ。
その時はなんだか分からなかった。
稀モノなんて知らなかったから。
けれど後に稀モノについて知った彼は、自分と同じ思いはもう誰にもさせるものか…と言う強い正義感の元、フクロウで働くことに。
なのに同じ思いをさせてしまった。
しかも憧れのあの姫に。
彼が悪い訳ではない。
なのに妹の時同様、自分を責めてしまうのだった。
そうして彼女がアウラを見る事ができると分かり、フクロウにスカウト。
共に働く仲間となった。
彼女がフクロウに来て、みんなとの巡回を経て、ついに独り立ちした日、彼女はとある書店に持ち込まれた本の中きら、稀モノを見つけた。
それはヒタキの事件の時の本と、全く同じに見える燃え盛る炎のようなアウラだった。
同じアウラを持つ本はない。
けれどここまで似ていると、血縁関係の者の作品の可能性がある。
そう判定したのは情報部の隠だった。
彼もまた彼女と同じようにアウラを見る事が出来る。
けれど生まれつき心臓が丈夫でないため、街を歩き回る探索部の仕事は難しい事から、情報部で稀モノの研究をしていた。
彼は稀モノの影響を受けにくいらしく、稀モノを調べる仕事には向いているようだった。
フクロウで働く前は、久世家で書生をしていたので、彼女にとっては兄のような先生のような存在でもあった。
今共にフクロウで働く中、同じ能力を持つ隠は彼女にとって心強い先輩だった。
けれど、彼女がそうして見つけて来た稀モノを、その隠が燃やしてしまう事件が起きた。
昨日今日稀モノを扱うようになった訳じゃない。
彼女よりもずっと前からフクロウで稀モノに触れている隠だ。
今更「ウッカリ鏡に写さず読んでしまい、影響を受けそうになり咄嗟に燃やした」なんて言い訳されても、怪しいと思えてしまう。
当然彼や上司の朱鷺宮、そして隠の上司である猿子はそうだったろう。
けれど世間知らずのお人良しの彼女は、隠さんに何事も無くて良かった…と、隠を案じていたのだ。
全く疑う事をせずに。
その後、彼の先輩で新聞記者をしている葦切が事件に巻き込まれた。
公園で焼身自殺を図ったのだ。
辛うじて命は助かった。
けれど現場付近に落ちていた本からは、彼女のよく知るあの炎のアウラが立ち込めていた。
彼女が見ただけでも、これで三冊目だ。
どれも作者の名前は違う。
筆跡も同じではなかった。
けれど彼女の目には、ヒタキの事件の本、先日隠が燃やした本、そして葦切の事件の本と、三冊とも全く同じアウラに見えるのだ。
しかもそれだけじゃなかった。
朱鷺宮の夫の泰彦もまた、ヒタキと同じように稀モノの影響を受けて焼身自殺で亡くなっており、彼の妹も同じように稀モノの影響を受け焼身自殺を図っている。
つまり、それも含めると、五冊も同じ影響を与える本があったと言う事だ。
今回の本とヒタキの本は、隠の安全のためとし、猿子が保管する事となった。
そこで猿子は得意の筆跡鑑定をしてみた所、意図的に筆跡を変えてはいるが、要所要所にクセがあり、同一人物の筆跡であると言う事が分かったのだ。
つまり名前を変え、同じ人物が何冊も本を書いている可能性があると言う事だ。
通常稀モノを生み出したとしても、書いた人間に罪はない。
稀モノになるなんて思わずに書いたはずだから。
けれど仮にその作者がアウラを見る事が出来る人間だとしたら。
稀モノと分かって世に出していた事になる。
さらに葦切の件に関しては、宅配で届いた小包が稀モノだったと言う事で、葦切の命を狙うために稀モノを利用した事になるのだ。
しかも葦切の事件の本は、紙の状態や綴られた状態から、非常に新しいものであると推測された。
つまり、葦切の命を狙うために、アウラの見える何者かが稀モノを書いて送りつけた…と解釈することも出来てしまう。
彼女には伏せていたが、朱鷺宮も彼も、そして猿子も、犯人は隠じゃないか?と怪しんでいたのだ。
そうしてその事を彼女に話した日、彼女はどうしても自分が隠と話して説得したいと言いだし、皆が作戦室で様子を伺うと言う条件の元、隠のいる書庫を訪ね話をした。
けれど説得は失敗に終わり、そのまま朱鷺宮が作戦室から書庫を見張るも、書庫から外へと繋がる抜け道があり、隠に逃げられてしまったのだ。
隠が逃げた後、彼女のアパートに泣いている男の子から電話があり、彼女がかわると相手は入院しているはずの弟のヒタキだった。
攫われたと言う弟は、隠の名前を口にしたのだ。
そうして隠と直接話すと、弟を返して欲しければ一人で来い…と場所を指定された。
一番は人質の身の安全だ。
だから隠の要求通り、彼女が一人で向かうことに。
後からフクロウと警察でそこへ助けに行くと言う作戦だ。
持ち込めるのは、彼女の太ももにある護身用のナイフだけ。
しかも彼女は人を傷つけた経験がない。
攻撃範囲も狭い。
だから彼は彼女にアドバイスをした。
狙うなら腹か太ももにしろ…と。
そのあたりなら面積が広いから狙いやすい。
僅かでもカスれれば、少なくとも一瞬は動きを止める事が出来る…と。
そのあとはなにかを蹴って相手を怯ませ、ヒタキくんを連れて全力で逃げろ。
必ず俺たちが助けに行くから…と言う彼。
既に気持ちを確認しあった二人だから、彼のその言葉は、彼女の中にしっかりと刻まれた。
そうして約束の日、約束の場所。
彼女は彼のアドバイス通りに冷静に行動する事が出来たので、無事に弟を助け出す事に成功したのだ。
隠は幼い頃、火事に巻き込まれ、目の前で母が焼死した。
その時炎に魅せられてしまったのだ。
初めて小説を書いたのは、久世家の書生時代。
完成した本は燃えているように見え、こんな気持ちの悪いものは売れないと思った。
それから何冊か書いてみたが、なにを書いても同じアウラを纏う本が出来上がった。
その後、司書として図書館に勤務した際に、稀モノの存在を知り、自分の見た炎がアウラだとわかった。
そうしてフクロウのメンバーとなったのだ。
どんな影響があるのか知りたくて、稀モノの中に自分の本を混ぜた所、それを読んだ朱鷺宮の夫の泰彦が焼死してしまった。
それから何冊かの本を書店に。
そのうちの1つが彼の妹を事件に巻き込み、また1つがヒタキを事件に巻き込んだ。
そうして葦切には、新たに本を書いて送ったのだ。
稀モノに対する憎悪の感情を、葦切は隠の前で語った事があり、それを許せなかった隠は、葦切を殺そうと本を送りつけたのだった。
そうして隠は炎の中に帰ろうと思い、彼女と弟のヒタキと、自分を慕ってくれた二人を道連れにしようと、今回ヒタキを誘拐したのだった。
幸い隠の書いた本は、全部で五冊。
泰彦の事件、彼の妹の事件、ヒタキの事件、そして葦切の事件の四冊と、あの日彼女が一人で書店から見つけて来たあの本で全てだった。
こうして隠による件は解決し、同じアウラで誰かが焼死する事はもうないだろう。
それでもまだどこかに稀モノは残っているだろう。
だから彼らはこれからもフクロウとして、稀モノを探し続けるのだ。
事件解決から少しして、彼女は彼からドレスを渡され、パーティーに招待された。
そこで彼は自分は八代の息子である事。
黙っていたのは、俺自身を見て欲しいからと言う事。
そして結婚して欲しいと言う事を伝えた。
彼女と結婚して幸せになる事、それが彼の大きな野望なのだと。
そんな彼のプロポーズを受けた彼女は、婚約の事で絶望していたあの日の自分を思い出し、おかしくなってしまった。
だって、その婚約者はこんなにも愛おしい人なのだから。
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野望達成!
俺はたった今世界一幸せな男になった!
俺の事好きになってくれてありがとう。
これからもずっとずっと一緒にいよう。
お前の事を世界で一番愛している俺と。
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