シナリオ紹介
CVは逢坂良太さん。
江戸の町で診療所を開いているお医者様。
彼女とは夫婦で、今は新婚。
周りに冷やかされながらも仲睦まじく暮らしている。
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感想
ほっこりする物語でした。
鈴懸の診療所を手伝ったりって、本編の時も大好きでした。
他のキャラの方は、料理茶屋で…というのが多いので、鈴懸は診療所が拠点になるので、また違った感じを楽しめますね。
初めての江戸の冬を楽しむ様子がとても素敵でしたし、鈴懸と彼女のお陰で、江戸の大人たちも雪を楽しめたのかな?と思うと、それもまた素敵でした。
雪かきなんて力仕事で大変なのに、彼ら夫婦のお陰で遊んでいたら雪かき要らずになったなんて、素敵だなって思いました。
そして水神様の事を「ともだち」と表現し、「妖怪も神様も同じようなものだよね?」と言ってのける鈴懸はやっぱり大物だなって思いました(笑)
逢坂さん、素敵な鈴懸をありがとうございました。
ネタバレ
水神さん、カルラ達みんなに伝えて。
僕は江戸のみんなと江戸の冬を楽しんでいるよ…って。
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江戸で迎える初めての冬。
高尾山でのすべてを飲み込みそうな雪とはまた違い、町行く人のせいか楽しげにも感じる雪。
そんな雪を窓から見ていた彼と、妻の彼女は診療所の前で雪かきも兼ねて雪まろげで遊び始めた。
高尾山でも妖怪たちと遊んだという鈴懸は、彼の胸の高さまである大きな雪玉を作ってみせてくれた。
そんな二人の微笑ましい様子に、ご近所のおばさんが診療所に患者さんが来たら呼んであげるから、大通りで遊んでおいでと。
雪かきにもなって、みんなも助かるから…と。
そうして大通りで二人で再び雪まろげを始めた二人。
すると通りすがりの矢ノ彦が参加したかと思ったら、金四郎やかむろ、同心の人達や近所の大人たちまで加わって沢山の雪玉が完成した。
「お陰で雪かきの必要はなさそうだ」と喜ぶ町の人々。
そうしてせっかく見事に出来上がった雪玉を眺めながら、「これをこのままにしたら溶けちまってもったいなたね」というおりん。
ならば…と鈴懸は友達の水神の事を思い出した。
水神は雪のほこらを人間が作ってくれるのが好きだからと、二人で作った事もあったのだ。
そうして鈴懸の提案で、みんなで作った雪玉をくっつけてかまくらを作る事に。
沢山の雪玉で作ったそれはとても大きくて、矢ノ彦も金四郎たちも大喜び。
そんな喜ぶみんなの様子に、彼はつくづく思ったのだ。
かまくらを作ってよかった。
みんな喜んでくれている…と。
そして高尾山のカルラ達を思う。
僕は江戸でこうして楽しい冬を過ごしているから心配ないよ…と。
その夜、彼はなんだか落ち着かない様子。
そんな彼にどうしたのかと彼女が訊ねると、「今からかまくらに行ってもいいかな?」と。
「水神様が来てるかもしれないのね?」と納得した彼女と二人かまくらへ。
けれどそこに水神の姿はなく、二人は夜のかまくらの中へ。
水神様を祀る時に、かまくらに火を灯すときいているから…と彼女が用意していた蝋燭に火をともした。
ぱぁと明るくなるその中で、彼は幸せを噛み締めた。
そうして水神の事を感じたのだろうか?
水神さん、カルラたちに伝えて。
僕は江戸の冬を楽しんでいるよ…って。
そう伝言のような事を心の中でそっとつぶやいたのだった。
姿を見る事はなかった。
けれど、雪解けの水がすっと大地に吸い込まれている様子から彼は思った。
あぁ、水神さんはやっぱり来てくれたんだと。
今年の春は水神の加護で素晴らしい実りの春となる事だろう。
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