ブロッコリーさん×石田スイ先生のNintendo Switch用ソフト「ジャックジャンヌ」で梶原岳人さん演じるキャラクター、白田美ツ騎の感想とネタバレをまとめました。
キャラクター紹介
※「ジャックジャンヌ」は乙女ゲーム制作ブランド『ブロッコリー』と石田スイ先生の作品です。
バナーの画像はこちらからお借りしております。
CVは梶原岳人さん。
クォーツの2年、77期生。
クォーツには珍しいトレゾール(歌姫)。
田中右の存在により、超えられない壁の重圧からトップを目指さない77期。
それでも御法川や菅知がクラスの為に尽力する中、彼だけはクラスの皆から少し距離を置いていた。
彼女たちの入学により、少しずつ後輩の指導をする様になり、次第に彼女の影響でクラス優勝に拘るまでに。
ハヴェンナでパートナーとして組んでから、より二人は絆を深めるように。
感想
別サイトにまとめた攻略直後の感想です。
ネタバレ(あらすじ)
お前が何者だろうとどうだっていい。
僕は赦すよ。
ユニヴェールにいる理由
歌が好きだった。
幼い頃、まだ家が裕福だった頃には、歌を習わせて貰っていた程だ。
とても楽しかったのだ。
しかし彼を取り巻く環境は大きく変わり、歌を習うことは出来なくなってしまった。
そうして忙しくなった母が家にいる事は殆どなく、彼はいつも独りぼっち。
その上あの外見だ。
外に出れば好奇の目に晒される。
母とはうまくいって居なかった。
だから親元を離れて暮らしたいと言う願望があった。
出来れば好きな歌を歌いたいとも思っていた。
それに好奇の目に晒されるくらいなら、いっそ最初から見せ物になってしまえ…とも考えた。
そうしてたどり着いたのがユニヴェールだった。
合格すれば親の世話になる事なく、親元を離れられる。
その上歌劇学校だから歌の勉強も出来る。
彼にはとても都合のいい学校だったのだ。
だからみんなのようにクラス優勝に賭ける気持ちもなく。
ただ歌えれば良かった。
トレゾールとして歌う事だけが、彼の全てだった。
それが彼がここにいる理由だったのだ。
皆とは熱量が違う。
だから当然クラスの輪に加わる事もなく、トレゾールとしての仕事をこなすだけ。
それが彼の日常で、ずっとそんな日常が続くと思っていた。
彼女と出会うまでは。
初めての後輩
クラスの輪にも加わらない彼。
だから三年の先輩たちは案じていたのだ。
彼に後輩が出来ることを。
果たして彼に後輩指導が出来るのだろうか?と。
それは当然本人も不安に思っていた。
人と関わる事が好きではないのだ。
後輩指導なんて無理だ…と当然思っていた。
しかし入学した一年は面白いヤツらだった。
だから目が離せなくなってしまった。
特に新人公演でアルジャンヌを演じた彼女の事は、最初から気になっていた。
新人公演の時に歌を教えて欲しい!と一年の彼らは遠慮なく彼に頼ってきた。
そんな様子に面食らいながらも、彼らの熱意に「うるさいな」と言いながらも応えていた。
そうして少しずつ、彼に先輩らしさが育った頃、彼女の驚くほどの成長を目の当たりにした。
新人公演でアルジャンヌを演じ、他クラスからもアルジャンヌとしての素質を絶賛された彼女は、夏公演、秋公演と立て続けにジャックを演じる事になったのだ。
初めて見た時に、彼女の容姿から「ジャンヌ顔だな」と思っていた。
ジャンヌ固定だと確信していた。
けれど彼女はそんな予想を裏切った。
見事にジャックを演じ切ったのだ。
ダブルアルジャンヌ
そうして迎えた冬公演。
ジャックが定着した彼女に、今度はアルジャンヌが回ってきた。
彼と共にダブルアルジャンヌで臨む「オー・ラマ・ハヴェンナ」だ。
今回はクラス優勝を捨てたと言う根地の発言通り、全員が配役に大苦戦。
それもそのはず、それぞれに課題が与えられたかのような配役だったのだ。
だから誰もが苦しんだ。
そうしてそれでも皆がそれを克服し、クラス優勝も狙えそうな所まで纏まってきた。
しかし彼女だけが課題を克服出来ず苦しんでいた。
彼女の課題、それは女らしさ。
それは共にダブルアルジャンヌで舞台を引っ張る彼はすぐに気づいた。
出来るはずだと思った。
だって彼女は新人公演で見事なアルジャンヌを演じたのだから。
けれど今回はあの時のようにいかないのだ。
ジャックを連続で演じたからかと思ったが、彼はある時気づいてしまった。
彼女が本当は女であることに。
そうか、だから演じられないのか!
女である事を隠してここにいる彼女にとって、女を演じる事はとても危険を孕むのだ。
ばれてしまえばおそらくここには居られないだろう。
だから決めたのだ。
守ってやろうと。
そしてルキオラがチッチを赦したように、彼も彼女の秘密を受け入れ赦すと。
彼女が全てを失う覚悟で女を演じた冬公演も、見事クォーツはクラス優勝を手にした。
その頃には彼の中で大きな変化が起こっていた。
アルジャンヌとして舞台を引っ張った事で、彼女とパートナーとして取り組んだ事で、クラスへの思いが変わって来たのだ。
クラス優勝はみんなの夢で、彼はいつもその外側にいた。
しかしいつしかその中心に自分がいる事に気づいたのだ。
みんなと彼女と同じ熱量で、それを望む自分に。
だから一年の締めくくりであるユニヴェール公演で、優勝は捨てました…と言う根地の発言が辛かった。
自分をアルジャンヌに据え、彼女をジャクエースとし、三年が脇役に回る配役。
来期の為にと選ばれた事は分かる。
けれど彼は今のクォーツがとても好きになっていた。
だから三年の先輩の最後の舞台で、どうしてもクラス優勝したかったのだ。
それでも今回はアルジャンヌでトレゾールから外された彼に、先輩たちが組長をたくそうとしている事にいち早く気づいた彼は、ジャックエースの彼女よりも早く、気持ちを切り替え、先輩の指導を受け始めた。
しかし納得できない彼女は、彼の同期の御法川たちから彼が歌を捨てて裏方に回ろうとしている…と言う話を聞いて分からなくなってしまった。
白田先輩は受け入れてるけれど、これでいいのだろうか?と。
彼女は知っていたから。
彼がどれほど歌を大切に思っているのかを。
そんな彼女の想いは彼にも届き、彼は歌を捨てる事をやめた。
アルジャンヌはこれからもやる。
けれどトレゾールも辞めないと。
そんな新たな決意とともに、「この公演でこの配役で、田中右率いるアンバーを抑えてクラス優勝する」と誓ったのだ。
だから彼は全てを彼女に与えた。
彼の最も大切な歌の技術を惜しみなく彼女に。
最も大切な、彼にとって命にも等しい歌を舞台に、大切な人に捧げた彼の演技は本当に素晴らしかった。
そしてまたそれを託された彼女の演技と彼女の歌は、会場の多くの人々の心を打ち、クォーツはクラス優勝を手にした。
だから彼は先輩たちに伝えたのだ。
組長を引き継ぐし、アルジャンヌもやる。
けれどトレゾールは絶対やめない。
歌は絶対に捨てないと。
彼女と言う最高のパートナーを得たトレゾールは、アルジャンヌとしても今後活躍する事だろう。
トレゾールでもアルジャンヌでも、その両方でも構わない。
来期もそうして彼女と共に舞台を中心で支え引っ張って行く。
それが先輩たちから託されたものだから。
その他のキャラのネタバレ(あらすじ)
織巻寿々
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