キャラクター紹介
CVは鈴村健一さん。
楽団のチェンバロ担当。
楽器の演奏だけでなく、調律が得意で、音楽を楽器をとても愛している人。
五線譜の一人で、ファルガーはチェンバロがナイフに。
楽団の音楽を導くのはハルトだが、楽団の人を導くのは彼の担当。
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感想
個別ルートの冒頭から衝撃で、何を信じていいのか分からなくなってましたが、予想外の真相が。
分かってみると、想像出来そうなのに…と思いますが、腕の事なんかは衝撃の真実でした。
クラヴィアさんの家は、シャルの創立に関わってる家なので、シャルの歴史も見えますし、彼が親日家な理由も、とても素敵でした。
そして一番びっくりしたのが、エンドでしたね!
まさかそこでそう絡んでくるとは!!と。
そう言う意味でも、とても素敵な展開で、本当に何度も泣きました。
最初から優しい人が好き。
いつもそう言っているものの、最近最近から優しくて好みの人に出会えませんでしたが、久々の大ヒットでしたね!
最高でした。
今後クラヴィアさんがどんな形で大好きな音楽と関わっていくのか?
まだ分からないままでしたが、きっと主人公に支えられ、彼らしく音楽と向き合って行くんだろうなって思います。
鈴村さん、素敵なクラヴィアさんをありがとうございました!
ネタバレ
私はズルくて弱い人間です。
これは謙遜などではなく、本当の事です。
でもね、そんな弱い私でも、どんなに傷ついても、苦しんでも、手放したくないものがあった。
それが音楽でした。
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ヨハン一族は偉大な音楽家を輩出していて、とても力のある家だった。
シャル創立もヨハン一族の力によるものだった。
代々強いファルガーを持つ家系で、ファルガーを武力として扱うことを目指してもいた。
世界各地から奴隷を連れて来ては、ファルガーと戦わせ、音楽の強さを証明したりも。
またディーのように親に売られた子供を楽団とともに、人体実験に利用して、普通の子供にファルガーを植え付け、戦闘機にしようとしていた。
そんなヨハン一族の跡取りには、クラヴィアと言う名がつけられる。
彼は双子の弟として生まれ、家を継ぐファルガーは兄が受け継いだ事から、名も与えられず閉じ込められて暮らしていた。
そこには壊れた楽器や捨てられた楽譜があり、楽器や楽譜の声を聞くことの出来る彼は、いつも楽器や楽譜達の悲しい嘆きを聞いていた。
だから直してあげたくて頑張るものの、全く音楽の知識も才能もない彼には、結局一つとして治す事が出来なかった。
一方兄はクラヴィアの名を継ぎ、楽団とともに正しき音楽を守る…と言う名目でその手で命を葬る事も。
それが一族の意志で望みだったから。
けれど本当は弟が羨ましかった、音楽を愛し、楽器と心を通わす姿が。
そうしていつしか思うようになっていた。
演奏してみたいと。
けれどヨハン一族は、裏の仕事を担い、決して表舞台に出ることはなかった。
そんなある日、彼と共に閉じ込められている日本刀の奏が、彼に話しかけて来た。
そうして聞き上手な彼に、奏は日本の事を沢山話して聞かせた。
色々な話を聞いてもらううちに、奏は彼に恋をした。
だから彼に空を見せたいと思った。
暗い地下に閉じ込められている彼に。
そうして奏は自らの意志で、彼の兄のクラヴィアの命を奪い、ファルガーの宿る腕を切り取り、弟である彼に渡したのだ。
彼の腕も切り取り、そこに兄のファルガーの宿る腕を移植。
双子だった事や、ファルガーの強い家系だった事から、無事に移植は成功し、彼がクラヴィアに。
もちろん最初は奏を怒っていた。
そんな事を望んでいたわけじゃない!と。
そうしてクラヴィアとなった彼は、ファルガーにより、楽譜を読む力や、演奏の技術を手に入れ、今まで直せなかった楽器を直し、調律出来るように。
ただ、その力と引き換えに、彼からは声を聞く能力が消えてしまった。
それでも腕を移植した時に感じた「演奏したい」と言う兄の遺志を継ぎ、楽団でチェンバロを演奏するように。
腕の痛みに耐えながら。
移植の後遺症なのだろうか?
彼の腕の痛みは強く、それに耐えながら演奏し、調律し、五線譜の仕事もこなしていたものの、ついに限界が訪れた。腕の感覚が殆ど無くなってしまったのだ。
そうして彼は楽団を去る事を決意。
所がその頃事件が怒り、彼女を身を挺して守ったものの、腕が原因で反撃する事が叶わず、その諦めた心に腕に宿っていた兄の意志が入り込み、体を兄に乗っ取られてしまったのだ。
そんな彼を呼び戻したのは、彼女と楽団の五線譜の仲間たち。
そうして彼を救うために、日本刀の奏が、その腕を切り落とした。
それは彼の兄に託されたものだった。
弟を救うために、腕を切り落としてくれと。
そうして弟を思い消えた兄と、兄の願いを叶えるために力を使い果たし消えた奏。
両腕を失った彼は、楽団の仲間の迅速な対応により、現在は両腕が義手であるものの、元気に過ごしている。
腕を失った事で無くなったファルガー。
それを後世に残すため、彼女とともに後継者を探している彼。
闇雲に声をかける彼女に、実はもう目星はつけてあるんです…と笑顔を見せた彼は、街を歩く忘却の使徒を呼び止めた。
そう、彼がファルガーを託したい相手、それは忘却の使徒だったのだ。
もう演奏も調律も出来なくなってしまった彼だけれど、音楽を愛する気持ちも、彼女を愛する気持ちも、きっと誰にも負けないから。
彼女と二人、新しい音楽との関わり方を見つけていく事だろう。
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そして今はもう一つ、
どうしても手放したくないものができた。
それはね…あなたです。
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