エフェメラル【ナギ】恋愛編

この記事は約6分で読めます。

エフェメラル -FANTASY ON DARK- - PSVita

キャラクター紹介

CVは堀江瞬さん。
種族は透明人間で、優しい優等生。


階級が低いものの、吸血鬼や上位の悪魔と親しい事から、目立った嫌がらせは受けていない。
その分、陰で陰湿な嫌がらせにあっていた。


自分の種族の特性から、将来の事をとても恐れ、ネガティブになっている男の子。

スポンサーリンク


感想

移植なのかな?と言う、短いエピソードが次々と展開して行く形式。
だからちょっと舐めてましたが、すごい面白かったです。


ゾンビや透明人間の設定が、面白いなって思いました。
どちらも知っているのに、聞いたことのないような設定が加えられていたので、ほかの種族についても興味を沸かせてくれました。


ナギくんは、見た目年下感がある事から選びましたが、素敵でした。
分かりやすく愛してくれる感じが良かったし、とても誠実で、おばあちゃんに気持ちを告げていたところなどは、感動的でしたね。
そしておばあちゃんの恋の話も良かったですし、彼女が感じていた違和感の正体もわかり、その違和感がこんなステキな展開に繋がっているなんて…と感動しました。


穏やかで優しいナギくんと、ずっと一緒に居たいなって思えました。
堀江さん、素敵なナギくんをありがとうございました。


ネタバレ

願わくば、君のその最高の幸福を感じる相手が、僕ならいいのに…。


-----


凄く綺麗な子が僕達の学校にやって来た。
あまりの美しさに、皆彼女を人魚だと思った。


はじめまして。ゾンビの…
彼女がそう口にした時、誰もが驚いた。
だってこの学園にはゾンビは一人も居なかったから。
だから誰も知らなかったんだ。
ゾンビがこんなにも美しい存在だなんて。


そうして最下層のゾンビである彼女が、安全に学園生活を送れる用、サポート役が付けられる事になった。
候補に上がったのは僕を含めて4人。
中でも僕は一番階級が低い透明人間。
だから選ばれる訳ないと思ったのに。
彼女はさして迷う事なく、僕を指名した。


なんてバカなんて子なんだろう。
吸血鬼のレイだって候補に上がって居たのに、よりによって透明人間の僕を選ぶなんて。



彼女の指名にそう驚きつつも、嬉しい気持ちもあった。
そうして僕達の学園生活は始まった。


僕と同じ階級の低い透明人間が理事長である事もあり、この学園内では階級差別は禁じられている。
けれどそれは表向きの話。
裏では階級差別による陰湿なイジメもあり、現に僕もこの階級により、上の階級の種族からの嫌がらせが絶えなかった。
それでも命が脅かされる程ではなかったから。
だから我慢して居た。


けれど、最下層でありながら、誰もが驚く容姿の彼女はゾンビと言う怪我に弱い種族。
彼女の話によると、血の巡りが悪いから、怪我に気をつけて生活しているのだと言う。
だから気をつけてあげなきゃならなかったのに。


ある日彼女が一人の所を狙い、嫌がらせをしようとする生徒が居た。
怪我をさせられるような事があっては大変なのに、僕はその時彼女のそばにいる事が叶わなかった。
そうして彼女が囲まれ、階級をたてに連れていかれそうになった時、その事に気付いた僕は透明になり助けに入った。
彼女を囲んで居た連中からオイルとライターを奪い、一人の男子生徒の腕に火をつけ、姿を消した状態で彼女を救い出す事に成功したんだ。


いつも自分が何かをされても我慢して居た。
良い子の優等生だった僕。
それは僕の種族の特性も影響してたんだ。


透明人間の能力は透明になれる事。
自分の意思で姿を消せる。
けれどそれは500年ある僕達の寿命の中で300年だけ。
最後の200年は自分の姿を見える状態に保つ事が出来なくなり、透明なまま孤独の中で過ごす事になる。
同族ならば多少の気配を感じられるものの、それも月日と共に薄れ、最後は同族でも気配すら感じる事が出来なくなる。


そう、完全に孤独な状態。
そこに居るのに誰にも見えない。
言葉も届かない、触れる事も叶わない。
それでも消える事が出来ない。


そんな孤独な200年の事を考えると、今から怖くてたまらなかった。
なのに彼女は200年間は美しい容姿で、その後肉が朽ち腐敗してしまうと言うゾンビの特性を話してくれた時、その事を怖くないと言い切ったんだ。
肉が腐ろうが骸骨になろうが、私は私だから…と。
その強さが眩しかった。


なのに、僕はと言えば良い子でいる事で、見えなくなった後も、誰かに覚えていて貰おうなんて考えていた。
なんて浅ましいんだろう。
そうしてそんな優等生を演じているからこそ、彼女のサポート役を引き受けたのに、喜んで「ナギは優しい」と言ってくれる彼女に、彼女を助けた高揚感からだろうか?
助けたくて助けている訳じゃない!…と、ヒドイ言葉を投げつけてしまった。


それでも、自己評価ぎ低く、自分という存在を卑下している僕を助けようと、君は言葉を重ねてくれようとしたのに、僕はそれを拒絶してしまった。


確かに最初は優等生としてサポート役を引き受けた。
でも、今では違う、君だから助けているのに。
なんてヒドイ事を言ってしまったんだろう?


落ち込んでしまった僕は、翌日授業を休んだ。
透明人間はひどく落ち込むと姿を見える状態に保てなくなってしまうから。
消えてしまった僕は、みんなに会う事が出来なかった。


そうして一人図書室で本を読んでいると、放課後になり君が図書室に現れ、姿の見えないハズの僕を見つけてくれた。
昨日ヒドイ言葉を重ねた僕に、優しい言葉を温かい心をくれた。


そんな君の優しさが、消えた僕をたやすく見つけてしまう能力が、僕を救ってくれたんだ。
君なら僕がいつか見えなくなったとしても、見つけてくれるかも知れない…と思わせてくれたから。


そうして僕達はその日を境に一層共に行動するようになった。
心の距離も随分近付いた気がした。


そんなある日、彼女のおばあさまが危篤だとの知らせが。
その知らせに動揺を隠せない彼女が心配で、僕は先生に許可を貰い、共に彼女の家へと向かった。


そこでおばあさまは、僕を連れて来た彼女に、なぜゾンビが自ら命を絶つのかを話して聞かせた。
愛する人に醜い自分を見せたくない、記憶の中の美しい自分だけ覚えていて欲しい…と言う気持ちからなのだと言うおばあさまに、僕は彼女がいずれその美しさを失っても、今と変わらない気持ちでそばにいると誓った。
だって、僕が彼女に惹かれたのは見目の美しさではなく、心の高潔さや優しさだったから。


そうして僕達の想いを認め、喜んでくれたおばあさまは、自分の過去を、彼女のおじいさまの話を聞かせてくれた。
異種族である彼は本物のゾンビを知りたいからとこの村に忍び込んできて、おばあさまに外の世界の話を聞かせてくれたんだそうだ。
その人は、フレッドと言う名の透明人間だった…と。
二人は愛し合い、子供ももうけたのに、劣化が始まったらおばあさまは、フレッドを避け一人で子供を育てたのだと。


そこで僕はこの家に入ってから感じていた違和感の正体に気付いた。
同じ透明人間だから感じられた。
おばあさまの愛したフレッドは、ずっと姿を保てなくなっても、愛するおばあさまに寄り添っていたのだ…と。
そうして今も、逝こうとしているおばあさまに寄り添い続けていると。


その事を聞いたおばあさまは、愛する人の存在を感じながら、大切な曽孫に見送られこの世を去った。


フレッドは多分フレデリックの略称で、僕達のアルフレッド校の理事長の事。
そう、彼女は理事長の曽孫で、だからアルフレッド校の入学案内が届き、こうして通える事になったのだろう。
そして消えた僕を見つけられる能力も、曽祖父である理事長から隔世遺伝したものだと分かった。


だから僕は学園に戻ると彼女を呼び出して、その事を伝え、そして自分の気持ちを告げたんだ。
君が好きだと。
ずっと側で支え合って行きたい…と。


-----


姿形が消えてしまったとしても、おばあさまに寄り添い続けた理事長のように、君に寄り添える存在になりたい。


スポンサーリンク

タイトルとURLをコピーしました