赤い砂堕ちる月【胡白】

キャラクター紹介

CVは河西健吾さん。
金吾衛のあやかし退治専門の武官。


現在は行方が分からないままになっている彼の父もまた、あやかし退治専門の武官。
家族を捨てて家を出たと噂される父だが、彼は父をとても尊敬して居て、そんな父に憧れて金吾衛の武官に。


父は行方不明で母も亡くしている彼は、幼い妹や弟を一人で養っている。


そんな彼とは、東汪国に数少ない符術師の彼女が、彼同様にあやかし退治が出来る事もあり、ともに戦う中で絆を深めた。

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感想

胡白、凄く素敵でした。
普段なら一番好きなタイプでした。
家族思いで優しくて暖かくて、そして真っ直ぐに気持ちを向けてくれる人。
兄弟達の為に頑張るお兄ちゃん…って所も好みでしたね。


なのに一番にならなかったのは、他のキャラが魅力的過ぎたのもありますが、胡白は最初に攻略出来ても良くないですか?って感じのアッサリ感があったからかも知れません。


直前に攻略した翔侠が深いシナリオでしたので、彼と比べてしまうと物足りなさが。


それがなかったら、もしかしたら汪明殿下を押さえて、彼が一位になったかもってくらい素敵な人でした。


河西さん、あまりご縁がなかったのですが、胡白を演じている時の声も話し方も素敵で、これを機に応援して行きたい!そう思わせてくれる方でした。
河西さんが胡白で本当に良かったです。


河西さん、素敵な胡白をありがとうございました。


ネタバレ

君と信じ合えたこと。
君がオレのために、危険を顧みず力を尽くしてくれた事、この先、何があっても絶対に忘れない。


8年前の事件

それは8年前の事、彼の父親は妖怪退治専門の金吾衛の武官で、王陵を襲った蜚牛を退けた。
符術士でも対抗手段がないとされる厄介な妖怪なのに。


そうして王陵の英雄と言われた父を彼はとても誇りに思っていた。


所が父は何かがおかしかった。
命がけの戦いの末に、蜚牛を退けたハズなのに、蜚牛との戦いの前後の記憶が全くないというのだ。


そうして街の英雄と祭り上げられた父は、次第に家に帰らなくなり、ついには王陵から姿を消してしまったのだ。

一家の大黒柱

そんな父を街の人は助けられた恩も忘れ、英雄と祭り上げられていい気になって女と逃げたに違いない…と悪しざまに言うように。


その後、彼の母は体調を崩してしまい、長男である彼は、高利貸しから金を借り母の薬を買い、幼い弟や妹を養った。
そうして彼の家は多額の借金を抱える事に。


それでも彼が武官となり、稼げるようになってからは、貧しいながらも借金を返しながら、慎ましく暮らしていた。
亡き母と行方の分からない父に代わり、彼が一人で家族を支えながら。

8年ぶりに現れた蜚牛

そんな彼は、ある日一人の女性符術士と出会った。
彼女に出会った事で彼の生活は変わり、彼女の勧めと協力により武闘大会で優勝し、借金を返済する事も出来た。
そんな彼女と過ごす時間の中に、彼は彼女に恋をしたのだ。
そうして彼女もまた、お人好しな彼の人柄に惹かれていた。


そんな風に二人が心を通わせ始めた頃、8年ぶりに蜚牛が現れて、幾つかの村を壊滅させたとの知らせが。
妖怪退治専門の彼は、すぐさま討伐に立候補し、彼女の師であり養父である永祥に頼み、討伐隊として派遣してもらう事に。
そして自分の師で、東汪国一の符術士である永祥ですら戦いたくないという蜚牛だったので、彼女もまた討伐に参加する事に。
少しでも彼を助けたかったから。

大切な人たちを守れるのなら

そうして共に力を合わせ蜚牛を倒したと思ったのもつかの間、再び体を起こし、動き出した蜚牛。
その場にいたのは彼と彼女とハバリのみ。


ハバリ、彼女を連れて王陵へ逃げるんだ!
ここはオレがなんとかするから。



彼は捨て身だった。
彼女に出会えて、ただ家族の為に生きる日々だった彼の毎日が彩り豊かなものとなったから。
それで十分だと満足していたから。


そうして止める彼女の言葉に、耳を貸す事もないまま彼は蜚牛と共に崖から飛び降りた。
さすがの蜚牛も、この高さなら命はないだろう…と。
自らの命で大切な人たちを守れるのなら、それで構わないと。


その後、汪明たち近衛を始めとする大勢が彼の捜索にあたるも、彼も蜚牛も見つかる事はなかった。


そうして数日が過ぎた頃、もう王陵は救われた…と、王陵から避難していた人々は街へと戻り、いつもと変わらぬ日常が。
ただそこに胡白がいないだけ。

8年前の父のように

辛くて悲しくて、食事も喉を通らない彼女に、永祥はまだ死んだと決まった訳じゃない。
死体も見つかっていないじゃないか。

そう声をかけてくれたものの、崖の高さを考えると、彼が生きている可能性はないに等しかった。


所が絶望している彼女の元に、杏紅が知らせてくれた。
彼が戻ってきたと。


戻った彼は、彼の父同様、傷一つなければ、蜚牛と戦った時の記憶もなかった。
ただ覚えていたのは、崖から落ちる時、悔いはないと思いつつも、もう一度彼女と会いたいと思っていた事だけ。
そうして気づいた時には、王陵の西門の前を歩いていたという彼。


だから彼の幼い妹の琳は怖がった。
まるで8年前のお父さんみたいだ…と。
だからお兄ちゃんもいなくなるんじゃないか…と。


そう、琳の予想は正しかった。
無傷だった彼は、突然体を激しい痛みに襲われ、彼女により診療所へと運ばれたのだ。
診察してくれた洛泉によると、まるで毒に侵されたようだと。
そして洛泉はこんな症状を8年前に見た事があるとも教えてくれた。


そう、それが彼の父で、洛泉たちは彼の父に、唯一この病を治せそうな人物は永祥しかいないと、彼女の師を紹介したという。

蜚牛の正体

そうして永祥を訪ねてみると、永祥から聞かされた話はとても恐ろしいものだったのだ。


蜚牛という妖怪は不死とも言える存在で、自分の命が危うくなると、相手の体内に寄生する事で生き延び、その後じわじわと相手を侵食し、最終的に新たな蜚牛となり、再び人々を襲う生き物だった。


つまり彼が対峙した蜚牛は、8年前蜚牛を追い詰めた彼の父が、蜚牛に乗っ取られていたものだったのだ。


蜚牛は倒すのではなく、現れる度に正義感の強い屈強な誰かを生贄として討伐させ、その人の体に乗り移らせる事で、しばらく時間を稼ぐ。
今までそうやって乗り切ってきた相手。
そうして今回はその生贄が彼だったという事。


上層部は全てを知っていたのに、事実を知らされないまま戦った彼だったが、「例えそうなると知っていても、オレはきっと蜚牛と戦ったと思うから」そう笑顔で応えるのだった。


そうして彼の父同様、次第に自分が自分でなくなり、再び大切な人たちのいる王陵を襲う事がないよう、少しでも遠くへと姿を消す以外、彼に選択肢はなかった。

永祥の秘策

所が永祥には秘策があった。
駮という妖怪の角を器とし、蜚牛の入っている彼の体を極限まで痛めつける事が出来たなら、その時に追い詰められた蜚牛をその角の中に閉じ込めるという秘策。


彼の父の時にも、その秘策を考えついたものの、駮は珍しい妖怪で捕らえる事が難しく、更には彼の父を痛めつけるにも、痛めつける相手は蜚牛に体を乗っ取られた人物が全幅の信頼を寄せる者で、互いに強い絆で結ばれて居なければならず、そのような相手を見つける事が叶わなかったのだ。
彼に彼の母を選んだとしても、条件には当てはまるものの、蜚牛に乗っ取られた男を痛めつける技を持ってはいないのだから。


けれど、今回は違う。
駮を捕らえる罠の作り方も編み出し、彼女という一流の符術士が駮を捕らえる事に成功。
更には彼女と彼との確かな絆があり、彼女の符術を持ってすれば、痛めつける事も可能なのだ。
二人は互いを信頼しあいながら、彼の体内から蜚牛を追い出す為、命がけで戦ったのだ。


そうして無事に蜚牛を駮の角に収める事に成功。
これから先は誰も蜚牛を恐れる事なく暮らす事が出来るように。


彼との確かな絆を得た彼女は、彼を主とし、彼と共に妖怪専門の仕事を始めた。
今はまだ知人からの依頼が主な二人だが、王陵を救った英雄である彼がいるのだから、二人への依頼が絶える事はないだろう。
そうしてこれからも二人は、互いに信頼しあいながら、支え合って生きていく事だろう。


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