クロノスタシア【キョウゴ・ナギ】

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クロノスタシア (通常版) - PSP

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キャラクター紹介

CVは逢坂良太さん。
主人公の幼なじみ。
小さい頃、彼女を育ててくれているおじが、あまりに変人である事から、いじめられがちな彼女をいつも傍で守ってくれた男の子。

照れ屋なため、ぶっきらぼうな返答は多いものの、根が優しく面倒見のいい人。
ケンドウを嗜み、腕の立つ彼は、喧嘩の仲裁や用心棒的な事をして生計を立てている。

毎日彼女の手伝う喫茶店に来ては、買い物に付き合ったりと、面倒を見てくれる彼。
そんな穏やかな日々の中で、互いに互いを大切だと思うように。

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感想

キョウゴくん、カッコ良かったです。
主人公に甘いだけでなく、自分の事はいつも後回しにして、人のために色々頑張ってる所も、凄く素敵でした。

この街はキョウゴを中心に回っているんじゃないか?って、そんな風に彼を見ている主人公も素敵だなって思いました。

彼の抱えているものが、本当に切なくて。
それを潔く受け入れた上で、それであの生き方を選んで居たなんて、本当に凄い人ですよね。

悲しく恐ろしい運命を受け入れる潔さ、それを抱えてもなお、明るく振る舞い、人のために生きられる強さに惹かれました!

最後のアダムとの事も、互いに敵同士だったハズなのに、同じ女性を同じように深く愛してる者同士だったから、起きた奇跡なのかな?と感動しましたね。

そして逢坂さん、本当に素敵でした。
自分がどんなに苦しくても、まず彼女を守ろうとする彼の意志の強さを、素敵に表現してくれていたと思います。

そして、逢坂さんの話し方、本当に好きなんだな…と実感出来た作品でもありました。
今後も色々な作品でお会いしたいです!
最高にカッコ良かったです。

逢坂さん、素敵なキョウゴくんをありがとうございました。
かっこ良すぎて、他の人攻略しづらくなるくらい、
素敵でした!
大好きです!

ネタバレ

そんな顔すんなよ。
お前のせいじゃない、あれは俺の不注意だったんだ。

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辛いのに、苦しいのに、なんでもないように笑いながら、彼女に優しく語りかける彼。

彼は心臓に爆弾を抱えていた。
それはいつ爆発してもおかしくない。

何年後か、それとも何ヶ月後か、いや、もしかしたら明日かも知れない。

みなが時間銀行BANKに時間を預け、時間の掛け替えの無さが希薄なこの世界で、一人いつ訪れるかもわからないリミットと戦い続けた彼。

自分の運命を受け入れた上で、それでも大事なアイツを守れたから満足だと、明日死んでも悔いの残らないようにと、1日1日を大切に精一杯、人のために尽くして生きる青年。

それが彼、キョウゴ・ナギ。

-----

それはもうずっと昔の出来事。
その日、彼は彼女と時計台の機械室を探検に来ていた。

そして裏側から開く事の出来る時計盤を開け、外を覗いた彼女。
その目に時計の針に座る男の子を捉え、驚いた彼女は身を乗り出した。
その男の子へと手を伸ばすため。

小さな少女の無茶な行動。
その行動が、彼女を危険に晒す。
バランスを崩して落ちそうになった時、一緒に探検にきていた彼が、彼女を助けてくれた。

けれど彼も子供だったから、何より大事な幼馴染の彼女を救えたものの、バランスを崩し、今度は彼が落ちそうになる。

慌てた彼女が、彼を助けようと手を伸ばすも、その手は彼に届く事がないまま、小さな彼の体は宙に投げ出された。

彼女は泣き叫び、慌てて階段を駆け下りた。
早く、早くキョウゴを助けないと!と。

けれど地上には、落下の衝撃で心臓に大きなダメージを負った彼が居た。

死んでしまうかも知れない。
自分の大切な幼馴染が。
自分を助けた事が原因で。

怖かった、恐ろしかった。

だから彼女は祈ったのだ。
キョウゴを助けて!と。
なんでもあげるから、お願い、キョウゴを死なせないで!と。

その祈りに応えるように、光った胸元の砂時計。
その時を止める力が、彼の心臓の破損の大きい部分の時間だけを止めたのだ。

そうして病院に運ばれた彼は、身寄りもないので、幼いながらも告げられた。
君の心臓は爆弾を抱えた状態だと。
いつ爆発するか分からない爆発を。

ずっと普通に生きられるかも知れない。
でも、明日死んでしまうかも知れない。

けれど今生きている。
大事なあの子も助けられた。

だから彼は決めたのだ。
明日死んでも悔いのない生き方をしよう…と。

そうして街の人が困っていれば率先して助ける彼は、いつしか街の人気者に。
街を歩けば、彼に助けられたとお礼を言う人が後を絶たない。

そんな風に人のために生き始めた彼。
中でも大事な幼馴染のためには、なんだってした。

彼女を育てている喫茶店のマスターが街でも有名な変わり者で、それが原因でいじめられがちな彼女を、彼がいつもそばで守っていた、まるでナイトのように。

そんな風にいつも一緒に過ごして来た二人。
所が彼らが平和に暮らす街に衝撃が走った。
時間銀行は倒産し、この世界の残りの刻限が後99日だと言うニュースによって。

そしてその事件をキッカケに、彼女は二人再びあの砂時計を手にした。
ずっと預かっていたマスターが、彼女にそれを託した。
それを使えば、大切な人を世界を守れるかも知れないと。

ただし、その砂時計で時を止めるには、想いの力が必要だと。
想い合う二人の絆が深まれば、強い力を発揮する

そう言われた瞬間、彼女の頭には、彼が浮かんだ。
いつもそばで守ってくれる優しいナイト。

そして、世界の残りの時間に人々が不安を募らせる中、彼の心臓の爆弾もカウントを始めてしまった。
時を止める彼女の力。
それと同じ力を持つアダムと言う青年により、彼女があの日止めた時間が、再び動かされた。

彼女の力が強すぎたため、アダムには緩やかに動かす事しか出来なかったものの、ゆっくりではあるが、確実に死へと動き始めた彼の時間。

医者でも手の施しようがなく、いつも死んでもおかしくないと言われ、それでも、彼は最後までみんなのため、彼女のために動きたくて、体力の鎮痛剤で痛みをごまかし、彼女の側に。

彼女の前で倒れているので、まるでなんでもない事のように笑い、幼い日の記憶のない彼女に本当の事を告げず、昨日と変わらず寄り添う彼。

だって、悲しい顔は見たくないから。
残りが少ないなら尚更、大好きなヤツの笑顔をたくさん見たかったから。

けれど彼女に知られてしまった。
自分の残り時間が後わずかだと言う事。

そう、大砂時計の砂が落ちきる時、この世界は終焉を迎えるけれど、彼のそれはもっと早いかもしれない。
世界の終わるその時に、彼女に隣に居られないかもしれない。

そんな体なら、休んでいて欲しい。
少しでもその時間を長引かせて欲しい
と願う彼女。

けれど、彼は世界の終わるその時に、傍に居てやる事が出来ないのなら、時のはざまに入り、歯車を見つける事で世界を救えるのなら、そのために力を尽くしたいと願う。

傍に居られないのなら、せめて彼女の暮す未来を守りたいから。

砂時計をもらった時、彼女がマスターから聞かされた話。
あの大砂時計に対抗出来る時計がココノココノにはあり、そこに時のはざまで見つけた3つの歯車をはめると、世界の終わりを止められる…と。

ただし、時のはざまに入れるのは、彼女と彼女が心から大切に想う人。
二人の想う心が道を開く。

そうして無事に3つの歯車を見つけた二人だったが、ココノココノの止まったままの柱時計に歯車をはめてみたものの、何の変化も訪れない。
それどころか、そこにアダムが現れて、彼女は攫われてしまった。

世界はまもなく終わりを迎える。
彼の体ももう限界で、動く事もやっとな状態。
それでも大切な彼女を取り戻したいから、守りたいから、動かない体で必死に彼女を探し、遠い昔、彼が落ちたあの時計塔へと向かった。

そこでアダムにより、全てを知らされた二人。
マスターの話した歯車の話は嘘で、世界は1000年に一度、砂が落ちきり終焉を迎える。
その時に想いの力を証明する事で、時計の砂は逆流し、再び1000年の時を得る事が出来ると。

だから、この時計塔で、彼女が死をもって彼への想いを証明する贄となるか、それとも、彼女の代わりに彼が命を犠牲にするか?

そうアダムに問われた彼。

そんなの聞かれるまでもねーよ。
決まってるだろ?
俺がここから飛び降りる。

それで彼女を、彼女の生きる世界を、大切な街の人々を救う事ができるのなら、こんなところから飛ぶ事だって怖くない。

そんな彼の言葉に、彼女もまた、自分が犠牲になる…という。
彼の居ない世界に意味なんてないから、彼が居なくなるくらいなら、私が犠牲になると。

互いを想う二人の心。
どんなにアダムが彼女を想い、彼女を求めても、二人の絆には叶わない。

それに気づいたアダムは、彼女を心から想いながら、時計塔から飛んだ。

誰かの犠牲が必要なら、彼女への想いと共に、自分が犠牲になろう…と考えたのかも知れない。

そんなアダムを助けようと、彼女は時計塔から身を乗り出したものの、アダムには手は届かないまま、彼女がそこから落ちそうになり、あの幼い日を再現するかのように、彼は迷わず彼女を助けた。

そうしてそのまま二人で落ちて行く、アダムが飛び降りた地上へと。

落下しながらも、「心配すんな、俺が守ってやる」と、ひたすら巻き込んでごめんと謝る彼女に、力強い言葉を掛ける彼。
そんな二人の想いの力なのか、時の流れが突然緩やかなものに変わり、二人はふんわりと地上に着地する事が出来た。

そこにはマスターが居て、彼から歯車の話は、ずっと互いを想い合いながら、なかなか進まない二人の絆を深めるための嘘だったと教えられた。

そうして先に落ちたアダムは、そのまま命を落とし、そして彼女を助けた彼もまた、そこで命の終わりを迎えた。

時を止められる力があるのに、誰も助けられなかった。
世界は救えたかもしれないけれど、結局大切な人は守れなかった

悲しくて動かない彼にすがるように泣いている彼女。

すると、そんな彼女の想いに応えるように、倒れていたアダムの体が金色の光になり、それがキョウゴの胸へと吸い込まれ、彼が目を覚ましたのだ。

悲しい運命に抗いながら生きたアダム。
アダムの彼女を想う心。
悲しい運命を受け入れて生きたキョウゴ。
キョウゴの彼女を想う心。

正反対の二人の、けれど、同じ想い。
だから共鳴しあうように、それが一つに混ざり合った。

アダムの分の想いと、アダムの生命力のお陰で、命を貰った彼。
新しく動き出した時の中で、今までのように、互いを想い、寄り添い合って、生きて行く事だろう。

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