ブランド:文化放送エクステンド
ジャンル:あざやかな悪に染まるアドベンチャーゲーム
発売日:2019年12月19日
文化放送エクステンドさんのNintendo Switch用ソフト「BUSTAFELLOWS(バスタフェロウズ)」の全体の感想を評価ポイント、残念ポイントに分けてまとめました。
評価ポイント
ここは良かった!という評価ポイントをいくつかご紹介したいと思います。
攻略キャラの個性
攻略キャラが素晴らしかったです。
個性的なキャラなのですが、個性的過ぎない所が好ましかったです。
そして全員の個性の絶妙な噛み合い方。
これが本当に素晴らしかったです。
お陰でキャラどうしの掛け合いが本当に楽しくて。
だからこそ、いつまでも彼らと一緒に、クロちゃんの家で暮らしていたいなって思いました。
またこんな素敵な仲間と時間を共有出来る日が来るといいのにな…と思います。
映画のようなシナリオ
シナリオが素晴らしかったです。
本当によく考えられていなって思いました。
全体的に雰囲気とか流れが乙女ゲームというよりは映画のようでした。
でもそれはそれで、たまにはこんな雰囲気のゲームもいいよねと思える感じです。
そんな作りの作品なので、乙女ゲームを沢山プレイされていて、なにか新しい感じの作品はないの?と思っている方がいたら、ぜひ手にとって欲しい作品だと思います。
背景が動く
背景の種類が多く、動く背景が多かったことに衝撃を受けました。
煙とか、鉄道の灯り、噴水など。
ちゃんと動いているんですよね。
雲が流れるくらいは見た記憶がありますが、こんなにしっかり背景が動く作品は、珍しいかな?と思いました。
そういうこだわりって、本当に製作者サイドの作品への愛を感じるので、私は大好きです。
演出がすごすぎる
かなり前半にかっこいいシーンがあります。
そこがスチルから上手にアニメーションに切り替わります。
その切り替わり方がものすごくかっこよくて。
全体的にありありとアニメなのではなく、スチルの絵をいい感じに活かしながら動きを加えていく。
そんな作り方が不自然さを失くして、自然に素晴らしい演出に繋がっていると思います。
これすごくお金かかるんじゃないかな?と思いつつ、言わせてください。
今後もこんな演出はぜひ継続して欲しいです!
今でも目を閉じると、飛び去るヘリから身を乗り出したメンバーたち。
そして舞い散るお札の映像が浮かんで来ます。
本当にかっこよかったです。
後はソファーだったり、ベッドだったり。
主人公がそこにぽつんと一人でいるシーンがあると、後から攻略キャラがそこに参加してくるという演出。
これもすごくときめきました。
実は最初、主人公一人が座っている絵だったので、「主人公一人のスチルって、一番必要ないんじゃ…」と否定的な気持ちで見ていました。
ところが後から攻略キャラが加わったことで、すごく素敵な演出になったんですよね。
そしてそれは一人だけじゃなく、複数人来てくれることもあったり。
後は猫ちゃんが攻略キャラの肩に乗る演出。
あれもすごく可愛くて好きです。
クロちゃんがくるくる回るあれも、すごく好きな演出でした!
いろんな斬新な工夫が、目にも大変楽しかったです。
残念ポイント
惜しいな…と思った残念ポイントをあげて行きたいと思います。
主人公の声をオフにしたのに聞こえる
演出の一つで、暗転しているのに声だけ聞こえる…というのがありました。
これ評価ポイントに入れ忘れてしまいましたが、素敵だと思います。
思いますが、冒頭では主人公がこの演出使うんですよね。
そうすると、主人公ボイスオフにしている人は、そこだけ声が入ってしまうのです。
更にみんなで声を出すシーンも、主人公の声だけ抜くことは出来ないみたいで。
そんな風に時折声が入っちゃうことが大変残念でした。
素晴らしい所が多いから、本当に惜しいなと思いました。
共通が長い
びっくりするくらい共通長いです(笑)
周回プレイすると、スキップしてても大変です。
そのため、どうしても個別のボリュームは薄いんですよね。
そこはもったいないかな?
すごく良く作られている作品だけに、ここも改善出来るんじゃないか?という期待を込めて、敢えて書かせていただきました。
乙女ゲーム感は薄い
共通が長いせいか?
それとも主人公の存在感が強すぎて、自己投影しづらいからか?
はたまた内容のせいなのか?
原因はわかりませんが、わかりやすい乙女ゲームのときめきは薄い作品かな?と。
でも、この作品「女性向け恋愛ADV」ではなく「あざやかな悪に染まるアドベンチャーゲーム」なんですよね?
なので決して間違ってはいないのかもしれません。
間違ってはいないのかもしれませんが、もう少し乙女ゲーム感ある作品もお願いしたい!
そんな文化放送エクステンドさんへの期待を込めて、書かせていただきました。
ですので、分かりやすいときめきのある乙女ゲームを望む方はには、あまりオススメ出来ない作品かな?と思います。
全体の感想
ネタバレが書きたかった
人に教えたい訳じゃないんです。
いつも自分備忘録的にまとめています。
ゲームは一度プレイしたら手放す派なので、懐かしいなと思っても、再度プレイすることがないからです。
そんなこともあり、ネタバレをまとめたことで、私の中で初めてそのゲームが終わる訳です。
今回はネタバレ書けなかったので、少し不完全燃焼な感じもあります。
ただ、楽だなという気持ちも正直ありました(笑)
書かないでいいから、頑張って覚えなくてもいいと(笑)
記憶力を少し休ませてプレイ出来た気もします。
天の邪鬼だと思いますが、書いてもいい作品で「書くの面倒だな」なんて思うことは常々あります。
その癖、書いちゃだめだと言われとる、書きたくなるんですよね(笑)
真相のこと考えると、ネタバレしないでと言われた気持ちも分かります。
きっとプレイするファンの方への配慮なんだと思います。
思いますのが、次の作品からは、またネタバレ書かせて頂けると嬉しいなと思いました。
とにかく凄かった
映画好きな方にはオススメの作品です。
とにかくすごいです。
ゲームじゃなく、映画みたいな感じ。
しかもハリウッド映画な感じでした。
よくあそこまで映画な世界観を作り上げたなと感心してしまいます!
素晴らしいです。
今後はこの素晴らしさを残しつつ、乙女ゲーム感も楽しめる作品が作られることを期待したいと思います。
主人公のキャラ立ちがすごい
主人公がしっかりとキャラ立ちしています。
それはいいことなんだと思います。
ただ乙女ゲームって、少数派ではありますが、自己投影で楽しみたい人もいるんですよね。
だって自己投影しないなら、例えば漫画でもいいと思うんです。
アニメだっていいと思うんです。
私はアニメや漫画では出来ない、自己投影を楽しみたくて、乙女ゲームを日々プレイしているのです。
なので、ぜひ自己投影タイプも少数ですがいるよ!とここで声をあげさせていただこうかと(笑)
逆に人の恋愛として、誰かの物語として楽しみたい方は、寧ろしっかりキャラ立ちしてる主人公さんは見ていて楽しいんじゃないかと思います。
でもどちらのタイプの人も、同じに楽しい。
そんな風に作って頂けたら、とても理想的な作品になるかな?と思いました。
出来のいい作品
色々要望も言わせていただきました。
でもトータル、大変素晴らしい出来だと思います。
かなり優秀な作品です。
優秀な仕上がりだからこそ、こんな風に感じたよ…と敢えて少数派だろうなという希望も書かせていただきました。
今までなかったような乙女ゲームだと思います。
多くの人に楽しんで頂けるといいなと思ってます。
とても出来のいい作品ですので、気になった方はぜひプレイしてみてください。
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