鳥籠のマリアージュ【真行寺悠人】

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鳥籠のマリアージュ ~初恋の翼~ - PS Vita
↑こちらはPSVita版です。

キャラクター紹介

CVはワッショイ太郎さん。
真行寺家の長男で、現在は社長を務める父の元、秘書として働いている。
慣れない環境に戸惑う主人公にも、最初から優しく接してくれた。


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感想

基本、最初から優しい人は好みのハズなのですが、なんとなく何かが引っかかり、そんな思いを抱けないまま始まった彼との恋。
結果、凄く病んでました(笑)
もう、病んでいる事が凄すぎて、好きとか嫌いとか、そんな次元を超越した不思議な感覚になってしまったというか(笑)


彼が凄く病んでいる時に、助けに来てくれた二人がとてもカッコよくて。
出来れば彼らと恋をしたいなって思ってしまったので、ダメなタイプだったと言う事になるのかな?と(笑)


でも、後半の助けて貰うまでがひどすぎたからでしょうか?
その後は、それ以上悪くなりようもなく、寧ろちょっと素敵かも?なんて、思わされてしまった部分も正直ありました。


後は彼個人の感想ではなくなってしまいますが、攻略後に開放されるおまけのお話のスチルが動くのですが、これが本当に凄かったです!
こういう作品が苦手ではない、大丈夫だという方には、是非それを見て頂きたいなって思います。


大人な要素はものすごく濃密でした!
そこはとても良かったですし、そういう意味では大満足でした(笑)
ワッショイ太郎さん、素敵な悠人さんをありがとうございました。


ネタバレ

君はただ隣で微笑んでくれていればいいよ。
あの写真みたいに。



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真行寺家の跡取りとして、とても厳しく育てられた彼。
その厳しさやプレッシャーから逃れたくて辛かった。


そんなある日、彼はあるアルバムと出会った。
その中には、黒髪の可憐な少女が写っていて、いつも優しく微笑んでいた。
彼女はカメラに向かい微笑んでいるのだが、それをいつも見ているうちに、彼には自分に向けて微笑んでくれているように思えてきたのだ。


あぁ、彼女はこんな僕を受け入れてくれる。
いつも僕の話を黙って聞いて、笑顔を向けてくれる。
僕を否定しないのは、彼女だけだ。



後継者の重責に追い詰められた彼は、その写真を逃げ場にした。
そうして整った顔立ち、最高の家柄、優秀な頭脳…と、何をとっても申し分ないにもかかわらず、彼は誰とも付き合う事がなかった。


だって彼は写真の少女に夢中だったから。
いつも彼を否定する事なく、笑顔で受け入れてくれる少女に。


そうして大人になった彼は、父の会社で働くようになった。
父の秘書として。


そんな彼には腹違いの弟が居た。
腹違いの彼の弟は、真行寺を名乗らず、母方の姓を名乗りつつも、彼と共に同じマンションの最上階で暮らしていた。
彼とは正反対の弟。


弟が真行寺を名乗らないのは、父が僕を後継者と決めているからなんだ。


彼はそう言っているけれど、父いわく、彼には自分の都合の悪い事は見ないくせがあるんだとか。
そうして何でも自分の都合良く解釈してしまう。


だから自分とは正反対の弟の事は、心の底では羨んでいたのだろう。
時折彼の目には弟が見えなくなってしまうのだ。
弟を羨む自分を認めたくないから。


そんな風に、どこか歪んだ大人になってしまった彼の元、一人の少女が現れた。
少女は父の古い友人の忘れ形見で、真行寺が後見人になる見返りに、彼か弟のどちらかと結婚する事になったのだ。


選ぶのは彼女。
だから彼は思った。


僕を選んで欲しい。
いや、選んでくれるハズだ。
だって、君はいつも僕を受け入れてくれたのだから。
変わらぬ優しい笑顔で。



そう、その少女は写真の少女に良く似た面差しだった。
いや、生き写しといってもいい程そっくりだった。


けれどそれは彼女が写真の少女の娘だったから。


なのに歪んでしまった彼は、勘違いをしてしまう。


あぁ、ついに写真の中から出て来てくれたんだ。
僕に会う為に
…と。


そうして彼女は彼を選び、二人は付き合うように。


最初は楽しかった。
普通の恋人となんら変わらない二人の関係。
ただ、時折「写真の中で良く着ていた服だよ」…など、「写真の中」「写真で」と「写真」というワードが彼の口から出てくる事を除いては。


その写真という言葉や、彼がプレゼントしてくれる少しレトロな印象の服に、僅かな引っ掛かりを覚えた彼女。
そんな引っ掛かりが次第に彼女の中で大きくなった時、彼女は彼の留守に彼の部屋に忍び込み、厳重に鍵をかけられたアルバムを見つけた。


その中には、彼女が母が。
ぎこちなくしか笑う事の出来ない不器用な彼女と良く似ているけれど、笑顔の綺麗な母。


どうして彼がそれを手にしたのかは分からないものの、それは母のアルバムだった。
そうして彼が求めているのは、愛しているのは自分ではなく母だと気づいてしまった彼女。


だから彼に「私は写真の少女ではありません」と告げたのに、歪んでしまった彼は、それを認めてはくれない。
どうしてそんな嘘をつくの?」と怒り出してしまう。
そうして彼は薬を使い、彼女をホテルの一室に閉じ込めてしまう。
まるで鳥籠の鳥のように。


薬の影響だろうか?
彼女は自我をなくし、性格も幼児のようになってしまった。
話し方もまるで幼子で、舌足らず。
ただその鳥籠の中、彼の帰りを待つだけの存在。


僕の可愛いお人形。


彼はよくそう言っていたけれど、今の彼女はまさにお人形だった。


学校にも行かず、何日も監禁されている彼女と、全く連絡がつかない事を心配した親友の睦と、彼の弟で彼女と同じクラスの翔太の二人が、彼女を案じ探し出した。
二人は変わり果てた彼女の姿に驚愕したものの、ホテルから連れ出し、一人暮らしの睦の家に匿い、二人で交代で学校を休んで、心を病んでしまった彼女を助けようとしてくれた。


そんな二人の献身的な世話のおかげだろうか?
彼女は少しずつ自分の気持を話せるようになり、性格も幼児のようだったものが、次第に元の性格へと戻って来た。


そんな時、彼が彼女の居場所を突き止めやって来た。
けれど彼女の事は二人が守っとくれた。


それでも贈り物だけでも…と届けてくれた彼だったが、彼が選んだ贈り物は写真の少女の好きなもので、彼女の好きなものではなかった。
その事を睦に指摘され、睦に彼女の好きなものを教わった彼は、翌日からは彼女の好きなものを贈り物としてもってくるように。


そんな日々が何日も過ぎた頃、ようやく彼女は彼と話せるように。
そうして彼も弟や睦のお陰で、写真の少女ではなく、彼女自身を見る事が出来るようになったのだ。


そうして二人はやり直した。


言いなりになるのではなく、ちゃんと自分を理解して貰う努力をするようになった彼女と、彼女自身を見つめ、知りたいと思えるようになった彼。


ずっと写真の少女として向き合っていたのに、彼女に会えなかったあの時間に、ずっと彼女のことばかり考えた事で、今ではもう写真の少女の事は思い出さないし、写真も処分する事が出来た。


これからはお互いを理解しあいながら、普通の恋人としてゆっくりと進んで行く事だろう。


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僕が側にいてほしいのは、写真の少女じゃない。
君自身なんだ。
愛してる。

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