シナリオ紹介
CVは前野智昭さん。
天下五剣の一振り、大典太を授かり剣聖と呼ばれる。
幕府の裏の仕事をしている。
自分の仕事が危険でる事から、彼女を巻き込みたくないと思うように。
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感想
なにかのエンドの続きとなるお話たと思います。
無印の時に実彰さんを攻略してないため、どれなのかは分かりません。
命の重さを知っている人なので、誰かを救うため、何かを守るために剣を振るっていても、その罪の重さを背負ってしまう人。
だから切ない決断から始まるお話でした。
最終的に自分の剣が何のために?と考えた結果、ステキな結末にたどり着いてくれて良かったです。
今の自分の平和な日常も、どこかで実彰さんのような人が守ってくれているのかな?なんて事を考えながらプレイさせて頂きました。
前野さん、ステキな実彰さんをありがとうございました。
ネタバレ
私が剣を取る理由は、あなたを守るため。
その意思を見失わないように、あなたにこの剣を預けたい。
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満月の夜にだけ重ねて来た逢瀬。
それは辛い仕事に身を投じている彼にとって、唯一の安らぎの時であり、彼の支えであった。
けれど自分の人斬りの仕事を思えば、例え満月の夜だけだとしても、彼女に会うべきではないのかもしれない…も考えた。
だって彼女を危険に巻き込む恐れがあるから。
そうして彼は決意したのだ。
どんなに会いたくても彼女にはもう会わない…と。
そうする事で大切な彼女を危険から遠ざけようと思ったから。
一方、彼にもう会えないと言われてしまった彼女はと言えば、会えない寂しさを抱え生きていた。
そうして、いつも通り薙刀の道場へ向かうと、彼女の友人の松が行方不明だと知らされた。
慌てて松を探しに出た彼女だったが、江戸の街中には見当たらない。
他に松が行きそうな場所は、もう彼の元しか考えられなかった。
それは彼が松の仇討ちの相手だったから。
まだ彼女と知り合う前の彼は、松の姉を死なせてしまった事があったのだ。
一時は本当に仇である彼の命を奪おうとまでしていた松だったが、彼女が説き伏せた事で、仇討ちを諦めてくれたと言う過去がある。
だから心配したのだ。
やはり仇討ちを諦めきれず、彼の元へと向かったのでは?と。
そうして松を探すために彼の庵へと向かう途中、彼女は老婆と浪人に遭遇し、抵抗するも攫われてしまったのだ。
それは松をさらった者達で、老婆はマレビトを呼び出す儀式をする生贄にしようと、町の娘達を浪人を使い拐かしていたのだ。
そうして行方不明となった彼女だったが、帰りの遅い娘を案じた父が奉行所に届けた。
十手持ちの螢はその事を縁にしらせ、縁がそれを彼に伝えた。
けれど、会わないと誓ったから…と、彼女の行方が分からないと聞いても動こうとしない彼。
そんな彼に縁とハバキが問いかけた。
「何のために剣を振るっているのか?」と。
二人のその問いに思い出した。
かつて彼女に誓った事を。
あなたとあなたの日常を守るために剣を振るいたい…と。
そうして縁達と共に無事に彼女を救出した。
以来、彼は彼女に大典太を預けるように。
そうしてお役目で大典太が必要な時は、彼女の元に取りに来てから仕事に向かう。
お役目を終えると、再び彼女の元へ大典太を預けに来ると言う日々。
そのお役目の日が満月であれば、そのまま少し二人でゆっくりと過ごすようになった。
守るためと、一度は手放したこともあった。
けれど例え血塗られたこの手であっても、彼女と彼女の日常を少しでも守る事が出来るのなら、彼女のそばで守り続けたいと思ったから。
今日も江戸の町は活気にあふれている。
その日常を守っているのが、彼の剣である事を江戸の人々は誰も知らない。
でもそれで構わないと思った。
彼女が、彼女だけがそれを知っていて、彼を支え続けてくれるのならば。
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