真紅の焔 真田忍法帳【由利鎌之介】

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Nintendo Switch用ソフト 
ブランド:アイディアファクトリー 
ジャンル:女性向け恋愛AVG 
発売日:2018年6月28日 
通常版:6,930円(税込)

オトメイトさんのPSVita用ソフト「真紅の焔 真田忍法帳」で保志総一朗さん演じるキャラクター、由利鎌之介のネタバレ(あらすじ)をまとめました。

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キャラクター紹介

※「真紅の焔 真田忍法帳 」は乙女ゲーム制作ブランド『オトメイト』の作品です。
 バナーの画像はこちらからお借りしております。

CVは保志総一朗さん。
由利一族の生き残りで、真田の強さに憧れて信繁の元へ。

自称兄貴だが、年下にもイジられるキャラ。
とても熱く真っ直ぐな気性で、素直で単純でもある。
いつも元気で明るい盛り上げ役で、兄貴分として主人公の事も気にかけてくれる人。

感想

別記事にまとめました。

ネタバレ

由利一族の生き残り

まだ彼が幼かった頃、由利一族は徳川の指示で北条の援軍に。
しかし徳川に裏切られ一族は滅んでしまった。
たった一人彼を残して。
幼かった彼は、家臣により一人逃がされたのだ。

以来彼は天涯孤独の身となり、各地を彷徨い歩いた。
ただただ徳川に復讐する事を願いながら。

そんな時真田を知った。
とても強くカッコよかった。
相手が強い者でも、怯む事なく向かっていく姿に心惹かれた。

だから彼は信繁の元へと馳せ参じた。
どうしても仲間になりたくて。
そうしていつか真田と共に、徳川に一族の仇を討つのだと心に決めていた。

関ヶ原の後、蟄居となった信繁だったが、徳川と豊臣との間に戦が起こるという噂を聞きつけ、彼は九度山の信繁の元へ。
そんな頃だ。
彼女が戸隠の里から九度山の信繁の元へとやって来たのは。

そうして彼女が合流して間もなく、豊臣からの使者により、彼らは大坂城へと向かう事に。
ついに念願の徳川との決戦だ。
これで一族の敵討ちが出来る、そう思っていたのに。
彼らの行手を阻む者が現れたのだ。

裏柳生

現れたのは徳川に仕える裏柳生だった。
豊臣に各地の大名が力を貸すのを阻もうとしたのだろう。
信繁を始めとして、彼らは皆手練れだ。
例え裏柳生の襲撃だとしても、撃退する事は難しくない。
しかしそれだけではなかった。
巌流と名乗る不気味な男が彼らに襲いかかったのだ。

巌流の攻撃は物理の法則を無視し、どんな狭い空間でもなんなく長刀を振り回せてしまうもの。
またその勢いも威力も常人の比ではない
これには流石の彼らも苦戦を強いられた。

しかし幸い真田には彼女がいた。
彼女は白雲斎に忍びの技を仕込まれただけではない。
人の『輪』を見る能力を持っていた。
だから気づいたのだ。
巌流のそれが生きている人間のとは逆の回転であると。

生きている人間と逆に輪が回転する存在。
それはすなわち死人だ。

また才蔵も思い当たる節があった。
巌流と言う名、その昔宮本武蔵に佐々木小次郎が敗れた場所が巌流島だったと。

そう、巌流とはあの日武蔵に敗れた男、佐々木小次郎がこの世に蘇ったものだった。

手も足も出ない程の大苦戦。
一人相手に皆で掛かっても歯が立たない。
次々に弾き飛ばされてしまうのだ。

しかし彼女は対象に触れさえすれば、その者の輪を顕現出来るのだ。
その能力を使い、巌流の輪を顕現させた事により、弱点を知る事の出来た真田は、無事巌流を倒す事に成功した。

鬼火衆

しかし巌流は失敗作だと巌流を術で呼び戻した白蓮と名乗る男は言う。
そうして巌流とは比べ物にならない程強いと言う五人の鬼火衆を連れて来た。

幸い鬼火衆は朝に弱い。
夜の間しか戦えない。
その事も幸いして、一度はなんとか退かせ無事大坂城へ。

しかし一度で終わるはずはなかった。
その後度々鬼火衆は仕掛けて来た。
そんな中、彼は鎮西八郎と名乗る鬼火衆と対峙する事に。
弓の名手で歴史に名高い暴れん坊の源為朝だ。

そうして為朝との戦いで深傷を負った彼は、今度は信繁を援護に向かいたいと強い意志を見せるから、彼女は放っておく事が出来なかった。
だから一時凌ぎとして、彼の輪に干渉し、その回転を速めた
そうする事で気の廻りを良くし、回復を促そうと。

所が彼の輪は予定より速く回りすぎてしまった。
そうして彼は痛覚などの感覚を失い、また人並外れた力を得る事となった。

これがいけなかった。
ただただ戦が好きで、強い者と戦いたい為朝に気に入られてしまったのだ。
気に入られたと言っても、相手は大の喧嘩好き。
彼の人並み外れた力に惚れ、何度も戦いを挑むように。
そしてまた為朝同様戦も喧嘩も大好きな彼は、体に負担を掛けながらも、彼女に回転を速めて貰った輪を抑える事をせず戦いたい続けた。

そんな二人のある勝負に、鬼火衆の安房守と名乗る男が現れ水を差した。
徳川に恨みを持つ彼に、由利一族を滅ぼしたのは真田だと言うのだ。
そして安房守は彼らが大殿と慕う信繁の父だったのだ。

迷える心

安房守の話を聞いて分からなくなった。
徳川が仇ではない事は分かった。
でも自分が憧れて仕えている真田が仇だなんて

最初は信じられなくて、信繁に確認もした。
しかし安房守の言う通りだった。
本当に由利一族の居た北条の城を攻め落としたのは真田だったのだ。

そうして迷える心を抱えたまま、彼は真田を飛び出した。
出奔する事を考えていた訳ではなく、どうしても安房守に会って確認したい事があったのだ。

そんな彼を彼女が追いかけ、二人で旅をする事に。
そうして彼は裏柳生の隠れ家へと赴き、白蓮から鬼火衆について話を聞いた。
仲間になるよう打診があったから。

彼は話を聞きたいと、安房守に会うために裏柳生の隠れ家へと向かったが、彼女は案じてしまった。
裏柳生の仲間になるのでは?と。

だから彼を一人追いかけた。
するとそんな彼女を思いがけない人物が助けてくれたのだ。
それが彼を気に入っている為朝だった。
彼が裏柳生に来てしまっては、唯一楽しく戦える相手を失う事になるからと。

そうして為朝は彼と彼女を裏柳生から逃してくれるだけではなく、誰に仕えるべきかを悩む彼にアドバイスまでしてくれた。
そんな為朝のお陰で、彼は真田に戻る事が出来たのだ。

通じ合う二人

大坂では徳川との間に冬の陣の後に講和が結ばれていたが、徳川が講和を破り無理な要求をしてくる事から、再度戦いの気配が漂い始めていた。
真田に戻った彼も、この戦に参戦する予定だ。

しかしその戦に自分の戦を探してみると言っていた為朝が姿を現した。
けれどその様子がおかしい。
まるであの時の巌流のようなのだ。

そうして彼らは知る事になる。
白蓮を裏切った為朝は、頭の中を術で弄られ、以前の為朝とは別人の戦いの道具とされた事を。

敵である彼らにも気さくだった為朝。
だから彼は放っておく事が出来なかった。
真田十勇士として、皆と共に挑む最後の戦であっても。

そうして彼は願い出た。
揃いの赤備えを皆で着て、これから出陣というときに。
どうしても大坂城が気になるから、オレは大坂城の守りに回りたい…と。
すると彼と同様に、信繁も大坂城に残る秀頼を案じていた。
だから彼に託してくれたのだ。
大坂城を秀頼を守ってくれと。

念願叶い為朝と対峙した彼は、無事に以前の為朝に戻す事に成功した。
彼の想いが、戦いを通して為朝へと届いたのだろう。

その後為朝の力を借りて、共に白蓮を倒す事に成功。
しかし為朝は白蓮の術によりこの世へと蘇った。
故に術者なき今、その存在がこの世に留まる事は出来ない
そもそも本来ここにいるべきではない存在なのだ。

しかしそれでも悲しみを隠せない二人だったが、為朝はとても満足気に微笑んでいた。
由利鎌之介と戦えて思い残す事はない…と。
敵同士の二人。
しかし戦友のように、二人の心は通じ合った。

そして微笑みをたたえたまま、為朝は朝日が登るとサラサラと消えてしまった。

託された想い

為朝の件を片付けた二人は、ボロボロになりながらも茶臼山を目指した。
そこで信繁と真田十勇士が戦っているからだ。
彼らがたどりついた頃には、もう徳川本陣へと乗り込もうという時だった。

そこに合流した二人の姿に喜ぶ一同。
そこで信繁は最後の命を皆に下した。
それは徳川の陣に突っ込んだ後は、駆け抜けて生き延びろと言うものだった。
そうして日の本一の兵真田が、徳川に一泡吹かせたと伝えてくれと。

最初こそその命に戸惑った面々だが、信繁の想いを汲み受け入れた。

そうして彼と彼女を呼び出した信繁は、二人に大坂城に戻り秀頼を逃して欲しいと別の命を下した。
今度こそ最後の最後だ。
仲間と命を預けた主と戦いたかった
しかし信繁は彼に任せたいと秀頼を託すのだ。

だから彼はそれを汲んで、彼女と共に大坂城へ。
いつか必ず皆に会えると信じて。

そうして彼らは信繁の手配通り秀頼を連れ出した。
世間では大坂城で死んだ事とされているものの、徳川の追っ手に見つからないよう南を目指した。
今はバラバラとなった仲間たち。
けれどいつか皆が集まれると信じて。

そうして彼はこの大坂の陣を通し、かけがえの無いものを手に入れた。
それが彼女だ。
彼が何を選んでも、彼女はずっとそばにいてくれた。
いつも彼を信じてくれた。
いつも彼を助けてくれた。

あの日回転を速めた輪は、今では緩やかな回転に戻りつつあった。
それと引き換えに彼は人並み外れた力を失った。

戦好きの彼にとって、それは大きな損失であるものの、それに代わる掛け替えのない存在に気づけたから。
もうあの力に頼る必要はなかった。

彼本来のその強さで、彼女と共にからなずや秀頼を送り届ける事だろう。
そうしていつかきっとまた、仲間と会える事だろう。

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