キャラクター紹介
CVは梶裕貴さん。
華鬼の庇護翼である三翼の一人。
鬼頭である華鬼の庇護翼は華鬼自身が選ぶ訳でなく、三老という古株の鬼が実力を鑑みて選ぶもので、その中に33歳の若さで抜擢された有望株。
人の感覚では33歳は若手で抜擢とは思いづらいものだが、長命な鬼の中ではかなりの若手。
そんな彼は他の二人と共に、主人公を守る為、彼女に求愛してくれたり、クラスも同じでいつも一番近くで守ってくれる事で絆を深める。
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感想
他の二人との大きな違いは、他の二人は華鬼をあまり良く思っていないのに対し、水羽くんはとても華鬼を好きなんですよね。
理解されづらそうな彼を理解してくる所、とても素敵なんですけど、華鬼を好きであるが為、華鬼の理解者であるが為、色々切なかったですね。
いつも「君が華鬼と結ばれる事が、一番いいと思ってるよ」とか言われてしまうし。
そこが切なくもあるのですが、それでも尚、その気持よりも彼女を想う気持ちが勝り、覚悟を決めた後の彼は、本当にカッコ良かったです。
色々葛藤していたのを見ているだけに、とても嬉しい瞬間でした。
頭もいいし、強いし、勝ち気な自信家で、そんな強気な姿勢にもとても惹かれました。
そして私の好きな程良く威圧感のあるタイプでしたので、最高でしたね!
梶さんの演じてくれるこういうタイプの男性って、本当に逆らえなくて大好きです。
そういう圧倒的な感じが、なんか堪らなくドキドキしました。
ちょっと小柄な彼が、ハロウィンに一寸法師の仮装させられているのが、執行部の悪意しか感じられず、とても可愛くて好きでした(笑)
また凄く似合っていたし、彼自身が嫌がりながら仮装させられているのも、見てて微笑ましかったですね!
子供っぽい感じの話し方とか、囁くときの艶っぽい感じとか、戦いの声の張り方とか、色んな梶さんを堪能出来たのも良かったですし、どれも本当に素晴らしかったです。
梶さん、素敵過ぎる水羽くんをありがとうございました。
ネタバレ
本当はね、君が華鬼と幸せになってくれれば、それが一番いいって思ってたんだ。
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父の庇護翼が現鬼頭の華鬼の父だった事と、母の顔も分からない程、早くに母を亡くしている事情からか、幼い頃は華鬼の生家に預けられていた彼。
居場所を見つけられずに居た彼を心配し、自分だって生家に居場所がなかったのに、彼の居場所を作ってくれたり、遊んでくれたりする優しいお兄さんが、彼にとっての華鬼だった。
鬼は情の深い生き物だから、花嫁をとても大事にする。
それは鬼としての能力が高ければ高いほどに、強く現れる習性。
歴代最高の鬼頭と呼ばれる華鬼と一緒になる事が、彼女の幸せだ。
初めは本当にそう思って居た。
華鬼が何を考えてなのか、彼女を殺そうとするから、他の二人の庇護翼にならい、庇護翼の数を増やし、守りを固める為という理由から求婚した彼。
けれど、そんな中でも期待していた。
華鬼だって、彼女と過ごすうちに互いに情が芽生え、幸せになってくれるんじゃないかと。
なのに、二人の距離は一向に縮まらず、鬼頭の刻印を持つ花嫁をより強い鬼に嫁がせる為、選定委員会が動き始めてしまった。
強い鬼の刻印を持つ花嫁は、強い鬼を産みやすいから。
もう、三老と呼ばれる古株の鬼達にとって、彼女は強い鬼を産んでくれる道具でしかなかったのだ。
そんな状況のなか、彼は変わった。
いつもは花嫁を守るのが庇護翼の務めだと言っていた彼が、自分の花嫁を守るのは当たり前だと言うようになった。
その言葉は、彼の決意の現れだったのかもしれない。
華鬼と…と望んでいながらも、ともに過ごす時間が増えるにつれて、次第に彼女に惹かれていったから。
選定委員の選定した「強い鬼」の中に、三翼のメンバーは入っていないのか、その打診がない状態。
けれど彼らは求愛しているから。
それを無視されるのは腹立たしい。
それでも上に逆らっていいはずもないと、他の二人があきらめモードになる中、彼だけは違った。
子供を産む道具になんてさせない。
僕が彼女を幸せにするんだ!
…と。
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確かに強い鬼ではあるものの、彼は長命の鬼の中ではまだまだ子供。
結婚も早いと言われている程に。
だから選定委員会や三老も、彼女と彼が親密である報告を、快く思わなかった。
何としても引き離さなければ…と。
そうして彼らの望む鬼の子供を得る為に、彼女を理想の鬼の元に嫁がせたかった。
そうしていつも彼に邪魔されて花嫁を連れされずにいた彼らが、手段を選ばず守ろうとする彼ごと二人を連れ去った。
印を持つ花嫁の血は鬼を狂わせる。
けれど、強い鬼程自制心も強く、それに抗う事が出来る。
それでも彼はまだ33歳。
周りが100をゆうに超えている中で、あまりにも未熟だった。
そんな彼に、彼女を傷つけ血を流させて、その血を無理矢理彼の口に含ませたのだ。
すると狂ったように暴れだした彼は、そのまま彼女の肩に食らいついた。
そのまま喰ってしまうかのように。
ずっと守ってくれていた彼の変貌に驚いた彼女。
それでも彼の腕が指が僅かに震えている事に気づき、そんな彼の行為に苦しみつつも、そっと彼を抱きしめた。
その時、二人が消えた事を知った残りの庇護翼の二人が、助けに入って事なきを得た。
自分の未熟さを痛感させられた彼。
守りたかったのに。
一番大事な彼女をその血に狂い傷つけてしまった。
そのことを高槻に指摘されるとともに、三翼から降ろされる可能性もあると告げられた彼。
どうしていいか分からないながらも、彼は大事な彼女を守る為、距離をおく事に。
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いつも食事は一緒に摂り、学校でもいつも一緒。
鬼ヶ里に来る前は、一人が当たり前だった彼女にとって、彼との距離が開いた日々は辛く悲しいものだった。
そんな悩みを高槻と士都麻に打ち明けた時、自分は彼を好きなのだという事に気づいてしまった。
だから以前のように話がしたい。
声が聞きたい、傍に居たい!…と、彼の元を訪れるが、門前払いされてしまう。
一方彼はと言えば、弱くて守りきれなかった事を悔いて、一人特訓をしていた。
一対一なら絶対に負けないけれど、相手が大人数でも彼女を守れるようになりたいから。
それくらい強くなって覚悟ができたら、きっともう彼女の血に狂ってしまう事もないハズだから。
そんな彼との距離に彼女が耐えられなくなり、何度か訪問してきたある日。
「今は会えない」という彼の言葉に、「待ってる」と応えた彼女が、そのまま玄関先で寝てしまった。
そんな彼女を見つけた時、彼は気付いた。
あぁ、僕は彼女の身の安全ばかりに気を取られ、肝心の心を忘れていたのかも知れない。
体だけ無事でも心に傷を負わせてしまったら、それは守った事にはならないのに。
そうして彼女と向き合った時、彼には覚悟が生まれた。
僕に足りなかったのは、強さじゃない、彼女と結婚するという覚悟だったんだ…と気づけたから。
そうして目覚めた彼女にプロポーズした彼は、これからずっと傍に居る事、大切にすること、絶対に守る事を誓った。
その後諦めの悪い選定委員に再び校内で襲われたものの、同じ手にかかる事なく、血に狂わない所を見せつけた彼は、特訓の成果も発揮し、選定委員を追い払った。
華鬼には幸せになって欲しかった。
でも、一番に幸せを望む相手は彼女だから。
だからきっと彼の深い愛で、華鬼の花嫁になる事に負けないくら、彼女を幸せにしてくれる事だろう。
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