ブランド:オトメイト
ジャンル:女性向け恋愛AVG
発売日:2019年05月30日
通常版:7,480円(税込)
オトメイトさんのNintendo Switch用ソフト「猛獣使いと王子様 ~Flower & Snow~ for Nintendo Switch」で緑川光さん演じるキャラクター、マティアスのネタバレ要素ありの感想をまとめました。
キャラクター紹介
※「猛獣使いと王子様 ~Flower & Snow~ for Nintendo Switch」は乙女ゲーム制作ブランド『オトメイト』の作品です。
バナーの画像はこちらからお借りしております。
CVは緑川光さん。
ファザーンの第一王子。
男の人に触れると蕁麻疹が出るという特異体質を隠すため、常に人と距離をおいていた彼。
その見た目が父に似ている事から、即位の時に兄弟を皆殺しにした残忍な王の生き写しだ…と噂され恐れられていた。
しかし実際は弟思いの優しい人。
主人公とは隠したいその特異体質を知られた事から絆を深めた。
ネタバレ感想
今回は手紙風に彼との想い出という名の感想を綴って行きたいと思います。
Happy End至上主義なので、ネタバレ感想はHappy Endのみとさせて頂きます。
驚きの出逢いと少しの残念感
あなたとの出逢いは今振り返っても驚き一杯のものでした。
まさかライオンが市場で売りに出されているなんて。
しかも「今夜の夕飯にいかがですか?」なんて声を掛けられたんだから。
でもずっと猛獣を探していた私は、思いがけないライオンとの出逢いに、あなたの姿に釘付けになってしまったのです。
どんなに母に憧れても、猛獣がいない猛獣使いなんて、誰も認めてくれないと嘆いていたから。
ただその価格があまりに高価で。
ライオンを買うなんて事が今までなかったから、相場は分からないものの、私の手持ちではとても手が出ない価格。
それでもあなたたちがあまりに弱っているが見てとれたから。
どうしても助けたいという想いが強くなったの。
そうして私は母から「困った時に使うように」と預けられていた大切なブローチを商人に渡す事で、あなた達を買い取る事に。
あの時はまさかあれがファザーン王国の王妃に渡されるブローチで、私の家が五軒も建てられるほど高価なものだなんて、微塵も思わなくて。
後で聞いた時には本当に驚いた事を、今でもはっきりと覚えています。
ただ未だに分からないのは、母がどうしてそんなすごいブローチを持っていたのかということ。
そうして我が家に来たあなた達が人間の言葉を喋った時には、本当に驚いたし、呪いで動物の姿をしているということも、ただただ驚くばかりでしたよね。
そう、ここで分かってしまったんです。
私は念願の猛獣を手に入れたつもりが、人助けをしたのだ…と。
それはとても素敵な事で、あなたを助ける事が出来て、今となっては本当に良かったと思っているけれど、あの時一瞬、本当に一瞬だけ、「せっかく猛獣を手に入れたと思ったのに…」なんて思ってしまった事も。
でもそれは猛獣使いの性だから、どうか許してくださいね。
蕁麻疹とあなたに関する悲しい噂
口説き文句がとても上手で、女性の扱いはあんなに慣れているのに、男性に対してはひどく冷たい印象のあるあなた。
兄弟たちにはあんなに面倒見の良さを発揮しているし、皆に慕われているのに。
でもある時、「男に触れると蕁麻疹が出る特異体質」と教えてくれた事で、すごく納得してしまったの。
それと同時にクラウスに聞いたあなたの印象の理由も理解してしまったから。
だからあなたの今までを思うと、胸が苦しくなったのを今でも覚えています。
多分あの頃にはもう、あなたが私の中で特別な存在になっていたんだと思います。
私はあなたの素敵な所、優しい所を知っているから。
だからそれを皆に誤解されたままなのが、なんだかとても悔しくてもどかしくて。
出来る事なら、いちいち説明して歩きたいくらいでした。
でもそんなあなたがカーニバルで劇場の主人に頼まれ、舞台に立った後、主人の握手を拒まなかった事。
なんだかすごく感動したんですよね。
辛いのに空気を読んで握手を受けるあなたの優しさに。
ただその後大変な事になってしまったけれど(笑)
だからどうしても治してあげたくて。
私は薬の作り方をクラウスに聞いたんです。
本当は内緒にしておくべきなのに、クラウスに事情を話して。
だけどその話を聞いて、学生時代の同級生であるクラウスは、色々とあなたの態度に合点がいったみたいだったけど。
ただあなたを助ける薬を作るには、どうしても見つけられない花があったから。
きっと無理だろうと思っていたのに。
まさかカトライアの人たちが避難していた先で、その花の群生地を見つけるなんて。
しかもみんなが私達の結婚式の時に、その花を私達に投げてくれて。
あれは美しかったし、とても嬉しいサプライズでしたよね。
女性の扱い方
あなたは無意識なのかも知れませんが、女性の扱い方がうまいと思うのです。
一番それを感じたのは、私の家にカトライア中の女性と言ってもいいくらい、若い女性が押しかけて来た時の事。
騒ぎ立てる彼女たちに一喝した後、カトライアの民の暮らしを視察していて、いずれ君たちの家にもお世話になるかも知れない。
けれどこんなふうに騒がれてしまったら、国に戻らなければならなくなってしまう…というような事を伝え、ワクワクした気持ちで女性たちを帰らせた手腕に、ただただ驚くばかりでした。
でもその後私はゲルダの呪いで倒れてしまったけれど。
きっとそれがなかったら、あの時のあなたの行動やその凄さについて、皆で盛り上がったかも知れません。
その他にも、カーニバルの日にあなたを観光名所に案内した時の事。
あそこには咲かないバラがあり、想い合う二人の間でその花を手折って贈ると、初めてそのバラは花開くという事で有名で。
当然その場に居合わせた女性達は、あなたの愛を得ようとあなたに次々とバラを贈りましたよね。
あなたがすんなりとそれを受け取った時には、少し複雑に気持ちになりましたが、結局誰から貰った花も、蕾のままだった事に安堵した事を覚えています。
そして何より、持ちきれない程のバラを私に持っていてくれと手渡した時、その蕾が花開いた時には二人で驚いてしまいましたね。
あぁ、あの複雑な気持ちは、こういう事だったんだな…と。
あのバラの花が思い知らせてくれました。
裏切りを乗り越え
カトライアが再び戦場になる!
そんな事態を迎えた時、援軍として来てくれたハズのベルント率いるファザーンの軍。
元々あなたの剣術の指南役でもあり、実の父よりもずっと父親のようにあなたが慕っていた人だったのに。
嬉しくて出迎えたあなたを、ベルントは切り捨てましたよね。
ベルントの裏切りに気づいたルシアたちが、急ぎ鏡で知らせてくれたから、なんとかあなたを助ける事が出来たけれど。
でも私に出来たのは、命を助ける事だけ。
傷ついたその心までを救う事は出来なかった。
だってずっと信じていた人に裏切れらたのだから。
あなたの父は確かにベルントに酷い事をしたのかも知れない。
それでもそれとあなたとは別なのに。
ただ似ているというだけで、恨みの対象にされてしまうなんて。
それでも私は思うのです。
あなたに向けた優しさのすべてが、この日のための嘘ではなかったと。
きっと本当の気持ちも含まれていたハズだと。
それを無意識に感じ取ったから、あなたもあんなにベルントを慕ったんだと思うんです。
最も信頼していた人に裏切られるという苦しみ。
けれどあなたをそれすらも乗り越え、カトライアをファザーンを救ってくれたから。
そしてその戦いにおいて、私もただ守られるだけじゃなく、あなたの隣で戦う事が出来たから。
だからあなたにファザーンに来て欲しいと言われた時も、ただ守られるのではなく、いつもパートナーとして隣で戦わせてくれたあなただから。
ついて行こうと思えたんです。
王宮がどんなに大変な所か、あなたたちを見ていたら想像出来てしまうけれど。
その恐ろしさと秤に掛けても、あなたの隣にある事を選べたから。
ただ私があなたの協力で猛獣を眠らせる訓練が、あんな凄いものを眠らせる事に繋がるとは微塵も思わなかったけれど(笑)
だからどうかこれからも、二人で共に力を合わせて、素敵な未来を勝ち取って行きましょうね。
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