キャラクター紹介
CVはKENNさん。
彼女のアルバイト先のパティシエで、王子と呼ばれるような素敵な人。
彼の作るケーキは美しくてとても美味しいと評判で、店も繁盛していた。
パティシエとしても素晴らしいし、人柄もとても素敵な人。
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感想
そんな彼ですが、笑顔の裏側に隠していた、悲しいものを見せてくれるようになってからは、みんなの前でのパティシエの彼とは違った顔を見せてくれるようになって。
もう、お付き合いするようになってからなんて、年上で完璧な王子が、色々と甘えてくれる訳なのですが、KENNさんの甘え方がもうホントずるいくらい素敵というか、いい意味で年上なのに可愛くて愛おしい!って感じの甘え方で、何度も悶ました!
最高でした。
宝石サイドとの関係とか、征一郎さんの心の中に鍵を掛けて隠していたものとの出会い方なんかも、すごく上手に作られてましたし、演出も美しかったです!
宝石の時と征一郎さんの時の声のトーンの違いとか、征一郎さんが心の内を見せ始めてからの声の変化とか、甘えた時の声とか、本当に声の使い分けが素晴らしくて。
色々なKENNさんを堪能出来ましたし、感動しました。
KENNさん、本当に凄いです!
ENDもとても素敵にまとめてくれて、色々バッドなんじゃないの?と思わせておいて、いい展開に持っていってくれる…という、割りとよくオトメイトさんのやる演出に、今回もやられました!
そして冒頭の宝石のようなキラキラと輝く素敵な恋を…みたいなのをENDにまた持ってくるなんて所も、個人的にはツボでした。
こういうの好きです。
ホント、しばらく引きずりそうなくらい、征一郎さん、素敵でした。
年下好きなのに、また年上にやられました(笑)
そんな素晴らしすぎる征一郎さんを素敵に演じてくれたKENNさん、ありがとうございました!
大好きです!
ネタバレ
彼は、フェリーチェのパティシエで、スイーツのコンクールも最年少で優勝を果たしてしまったような天才。
父もパティシエで、双子の弟と共に、そんな父に憧れて、小さい頃からケーキ作りをしていた。
所が、その最年少で優勝したスイーツのコンクールの時に、共にパティシエを目指していた双子の弟と仲違いしてしまった。
その後、父を病気で亡くして、父の友人でもあった現在のフェリーチェのオーナーのお世話になることに。
天才である兄には叶わない、まぶしすぎて兄の隣に居られない…と、パティシエを諦めた弟は、家にも寄り付かなくなり、父を看取る事も出来なかった。
だから彼は、そんな風に弟を追い詰めてしまった事に負い目を感じていた。
元々自分の意志でパティシエを目指して、今それを手に入れているというのに。
父の跡を継がなければ…という義務感や、弟への責任感などそんな気持ちばかりが目について、彼はいつしか忘れてしまったのだ。
自分がどうしてパティシエを目指したのか。
こんな気持ちのままパティシエを続けていいのか?
そう思い悩んでいた時に、彼女がフェリーチェのアルバイトの面接にやって来た。
採用が決まった彼女達に、彼は自分のケーキをご馳走した。
その時に、とても幸せそうにケーキを食べて、「美味しい」と満面の笑を浮かべた彼女のその笑顔に、知らず救われていた。
「あぁ、こんな俺でも、まだパティシエを続けていてもいいのかも知れない」と。
彼が弟や父の事で心に鍵を掛けてしまった事で、宝石の世界でアダマスが生まれた。
カルミナという宝石の世界に行き、アダマスと触れ合い、彼を知りたいと彼女が心から思った事から、現実世界で時折、彼が心に鍵を掛けてしまってしまった部分に触れる事が出来るようになった。
それは彼が大事にしているものだったり、見たくなくて隠していたものだったりと、様々なものの中に潜んでいる欠片で、それを彼女が見つける度に、彼はそれについて話をしてくれた。
誰にも話したことのないような奥にしまいこんでいた出来事について。
そして彼女にも、欠片に触れる度に、見えるようになっていった。
彼がその時に体験した出来事が。
そんな風に彼の心の奥に触れた彼女と、触れられた彼。
それがキッカケで、彼は今まで迷い、悩み続けて来たことに決着をつける事が出来たのだ。
そうして彼の出した結論は、フェリーチェを辞めて新しい道を見つける事だった。
彼に告白され、二人でカフェに行ったカフェでの事。
スイーツを全く頼まず、自分のケーキが美味しいから、征一郎さんにも食べて欲しいという彼女の誘いも断る彼に、悲しくなってしまい、「パティシエを辞めないで欲しい」とワガママを言ってしまった事があった。
告白されて、返事は急がなくていいよ…と言ってくれていた彼からは毎日連絡があったのに、その事があった翌日から、パタリと連絡が途絶えてしまった。
彼がやめる事になったフェリーチェはお休み中で、そこで会う事も叶わず、耐え切れず電話をしたら留守電。
あぁ、相手の気持ちを考えず自分の気持ちを押し付けてしまったから、もう嫌われてしまったんだ…と落ち込む彼女。
そんなある日、彼女の元に招待状が届いた。
差出人は彼で、招待された場所はフェリーチェ。
そして日付と時間が書かれていた。
今すぐ声を聞きたい、話がしたい!
そう思った彼女だったが、敢えて手紙で招待してくれた彼の気持ちに応える為、そこを我慢。
招待された日に、約束の時間フェリーチェを訪ねた。
そこで待っていた彼は、これからのことを話してくれた。
美味しいスイーツやパイを用意して。
彼は彼女があの日ケーキを美味しそうに食べるのを見て、とても腹立たしかった。
どうして彼女を笑顔にしたケーキを焼いたのが自分じゃなのいか?と。
そう、自分は父や弟の笑顔が嬉しくて、パティシエになりたかったんだ…と、思い出したのだ。
だから義務でも責任でもなく、彼があの仕事に就いたのは夢だったから。
それを思い出させてくれたのがあの日の彼女だった。
だからスイーツは勿論、これからは身近な大切な人たちが、笑顔で美味しいと喜んでくれるものを提供して行きたい!と決意した彼。
中でも彼女には、いつも一番に、美味しいって言って貰いたい、笑顔になってもらいたいと。
そうして以前弟と考案し、父のレシピで作ったケーキを食べさせてくれた。
今までとは全く違うクリームのレシピ。
けれど、それは弟と考案したものだから、自分には使う権利はないし、使ってはいけないと頑なに思って来たけれど、これからは、このフェリーチェで、この味で、俺は新しい一歩を踏み出したい…と話してくれた。
そうしてもう一度彼女に好きだと告げてくれた。
彼女もそれに応えて大好きだと伝えてからは、あんなに完璧でカッコイイ彼が、彼女の前でだけ、時折甘えん坊に。
そんな様子もとてもほほえましい。
そうしてフェリーチェは新しい形で再開し、ずっと仲違いをしていた弟も、フェリーチェに食べに来てくれるように。
宝石のようにキラキラした恋を見つけなさい。
それはおばあちゃんのくれた言葉。
彼女はそのおばあちゃんの言葉どおり、こんな風に素敵なダイヤモンドの王子と結ばれた。
これからも彼の傍で彼を支えながら共に歩いていく事だろう。
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