TOKYOヤマノテBOYS for V【桐嶋伊織/真エンド】

この記事は約5分で読めます。

TOKYOヤマノテBOYS for V MAIN DISC 通常版 - PSVita

スポンサーリンク

シナリオ紹介

同じグループ全員の通常のエンディング後に開放される真相ルート。
恋する楽しいイベントに見えたTYBの裏の顔が見えるお話。

スポンサーリンク

感想

ルーシーのルートで出てきた暴動の原因、それを深く掘り下げてくれる内容でした。
お話の途中で、ヒントになるものもあり、心の準備は出来てましたが、なかなか衝撃の真実でした。

妹さんがなんで入院してるのか、そのあたりも恋愛エンドルートでは、全く触れてなかったので、そこも見えたので良かったです。
ただ、見えたから切なかったですね。

そして妹さんとの仲の良さや、可愛がってる感じも、恋愛エンドルートよりもしっかり描かれていたので、家族思いの男性は好きなのですが、余りにも妹への心の比重が高いかな?と、思えてしまいました(笑)
きっと本気で好きになったら、妹さんにヤキモチ妬いちゃいそうで嫌だなって(笑)

そんな家族思いの伊織くんでした。
鈴木さん、ありがとうございました!

ネタバレ

オマエを愛してる。
オマエが…欲しい。

-----

インスペクター。
あちこちの掲示板やSNSに、同一人物でありながら、あたかも複数の人間であるかのように装い、根も葉もない噂を書き込み、東京の街を混乱させた人物。

その正体は彼の妹のいつきだった。

彼の両親は、彼が幼い頃に離婚。
その後は母が女手一つで二人を育てた。貧乏ではあったものの、母に愛され、兄弟の仲も良く、幸せな子供時代だった。

あれはまだ妹のいつきが9歳の頃、いつきは子犬を拾ってきた。
まずは兄の彼に子犬を見せ、飼いたいとせがんだいつき。

妹の事は可愛いし、犬も可愛かったから、本音を言えば飼ってやりたかった。

でもオレは兄貴だから。

だから彼はダメだと告げた。
だって、母に相談したら、いつきの思いを汲んで、自分が仕事を増やして無理をしてでも、犬を家に置いてくれるだろうから。

妹にそれが想像できなくとも、彼は兄だから。
そんな母の様子を想像してしまう。

母ちゃんはオレたち二人の世話で、十分大変だから、これ以上余計な負担はかけられない。

だからダメだと言った兄の気持ちを妹も理解したのか、友達の家で飼って貰える事になったと、翌日、笑顔で報告してくれたのだ。

でも本当は違っていた。
犬の貰い手は見つからず、いつきは一人で犬をこっそりと育てていた。
誰にも見つからないように隠れて。

その場所に大学生が罠を仕掛けた。
大学生たちは、自分たちの肝試しのためにと仕掛けたものだったが、運悪くその罠にいつきがかかって怪我を。
さらに運の悪い事に、そこの建物が崩れてしまったのだ。

その建物は何かの薬品の研究に使われていたらしく、倒れた建物から、薬品の煙が。

罠にかかって怪我をしたいつきは、その薬品を吸ってしまった。
そうしてその薬品が原因で、心臓を悪くしてしまったいつきは、一生病院から出られない体になってしまったのだ。

後悔した。
母親のために、ダメだと言った彼だったが、自分が飼ってもいいと言っていたら、いつきがあの事件に巻き込まれる事もなく、今も同じ年の女の子と同じように、年相応の楽しい毎日を送っていたハズだから。

だから彼はずっと責任を感じていたのだ。
全部自分のせいだと。

なのにいつきは笑っていた。
いつも笑顔でいてくれた。

ベッドの上にも楽しい事は沢山あるよ。
宿題もやらなくて済むし、本も読み放題だから、私、お兄ちゃんより頭が良くなっちゃうかも。

そんな風に笑ういつき。
強がりだったのに。
でもいつも笑顔でいてくれるから。
だから次第に彼は思うようになってしまった。

いつきは強い女の子なんだ…と。

けれど本当は辛かった。
楽しい毎日も恋も勉強も、いつきとは関係のない外の世界にしかなくて。
インターネットを通じて友達を作ったりもしたが、結局はネット上だけの繋がり。

そんないつきがある日、殺人鬼とイエスの噂をネットで見つけ、掲示板に複数の人のふりをして、みんなの不安に答えをあげたのだ。

すると、いつきの書き込みに踊らされるように、東京の街ではいつきの書き込みを信じ、次々に暴動が起こった。

楽しかった。
嬉しかった。
自分がここに居る事を証明出来たようで。
初めて外の世界と繋がれたらようで。

だから、どんどん噂を流した。
ただ嬉しくて。
ただ楽しくて。
それが罪だとも思わないままに。

その頃、暴動を止めたいと思っていた彼と彼女は、慎之介により、インスペクターの存在を知る。
そして慎之介のPCスキルで、インスペクターがいつきである事を突き止めたのだ。

確認したものの、当人は悪い事をしている自覚はない。
だって心が壊れてしまっていたから。
辛い気持ちを押し殺し過ぎて、耐えきれなくなっていたから。

何事にも筋を通さないと気が済まない彼は、そんな妹の行動にも責任を感じ、自分がインスペクターになる事に。

みんなが怒っていたから。
どこかに怒りを向けないと、街の人々の気持ちは落ち着かないと知っていたから。

それに妹が、あんな行動を起こす前に、いつきの心が壊れそうだと、気づいてやれなかった自分に不甲斐なさを感じていたから。

そうして彼は悠斗の財力に頼り、都内全部のモニターを占拠し、声明を流した。
自分がインスペクターで、みんなが自分のデマに踊らされてる様が、楽しくて仕方なかった…と。

一方、彼のそんな無茶のために、TYB継続は無理だから…と、お詫びをされた彼女は、彼の想いを汲み、応えるために、悪いのは伊織でしょ?伊織を倒して!…と、みんなを煽る事で、怒りの矛先を彼に向けさせた。

するとバラバラに暴れていた若者たちが、伊織と言う共通の敵を見つけた事で、すんなりとまとまったのだ。

そうして渋谷に集まった若者たちの元へ、彼が現れた。
みんなの怒りを受け止めるために。

何度も何度も殴られた。
ボロボロになるまで殴られた。
それでも彼は何度も立ち上がった。
そうして自分の想いを汲んでくれた彼女の元へと。

そんな彼の姿に、たまたまかけつけていたイエスが、六本木の若者を連れて帰り、渋谷の若者たちも、裏切られたと怒っていたものの、彼の姿に、もう手を出せないと帰って言ったのだ。

彼が体を張ったお陰で、一連の暴動はおさまり、二人は本物の恋人に。

その後彼の一家は渋谷を離れ、いつきも新しい病院へ。
今は心臓の治療だけでなく、心のケアもしてもらっている。

今は事件の事を忘れているいつきだが、それは罪悪感の現れだろうと医者が教えてくれた。

今は忘れているだけのそれ。
けれどいつか思い出す日が来るだろう。
そしていつきはその時、きっと苦しむハズ事だろう。

そん時は今度はオレが支えてやるんだ。

そんな風に言ってくれる頼れる兄がいるから、いつきはきっと大丈夫。

そしてそんな彼の事は、最愛の彼女が支えてくれるハズだから。

-----

オマエには、色々助けられたし、マジで居てくれて良かった。
だから、これからもずっと側に居てくれ。

スポンサーリンク

タイトルとURLをコピーしました