シナリオ紹介
CVは小野友樹さん。
ここでは主人公とは夫婦になっている。
現在は料理茶屋の若旦那として、彼女と彼女の父と幸せに暮らしている。
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感想
彼岸花の三冊目は、二冊目とは打って変わって可愛いお話でした。
タイトルからも分かる通り、過保護なのですが、九十九丸が本当に彼女が好きで。
そんな彼女大好きな感じが良かったです。
それが恋人ではなく夫婦だからこそ、素敵でした。
結婚して何年か過ぎても、この二人は仲睦まじいのだろうな…と思えました。
そして彼女の態度に慌てふためき、いろんな人に思わず相談する所にも、彼の愛が見えたように思います。
小野ゆーさん、素敵な九十九丸をありがとうございました。
ネタバレ
彼女と夫婦となり、料理茶屋の若旦那として活躍している彼。
結婚してからというもの、今まで以上に彼女が可愛くて愛おしくて仕方がない。
だからどうしてもあれこれと世話を焼きたくなってしまう。
暖簾を掛けるのも漬物石を持つのも心配。
彼女がケガをするのではないかと。
だから代わりにやりたくなってしまうのだ。
ある日、彼女が魚河岸に仕入れに行く事になった時の事。
それを聞いた彼は、彼女を一人で行かせる事が心配で堪らない。
そんな彼に「もう子供じゃないんだから。ついてきたら怒るからね」という彼女。
そんな事を言われた事で、ますます心配になってしまった。
だって、彼に見られたくない何かがあるみたいに思えたから。
だからこっそりと後をつけた彼だったが、結局彼女に見つかってしまう。
あれほど一人で平気だと言ったのに!
彼女はそんな彼に腹を立ててしまう。
以来、口を聞いてくれなくなった彼女。
彼女が大好きで、可愛くて堪らないのに。
口も聞いて貰えないなんて。
困り果てた彼は、金四郎に相談してみた。
すると贈り物をキッカケに話を聞いてもらうのはどうだろう?と提案された。
早速贈り物を用意し、彼女にプレゼント。
すると、その贈り物を彼女が喜んでくれるから、そこが店の中でお客もいる事も忘れ、嬉しさのあまり彼女を抱きしめてしまう。
お客様の前で何をするの!…と、結果再び彼女を怒らせてしまったのだ。
またまた困った彼は、たまたま出会った同門の田一に相談。
一緒にいる事が今のこじれた関係を癒す…と教えられた。
しかし困った。
夫婦なのだからいつも一緒にいる。
これ以上どうしたものだろう?
悩んだものの、ならばもっとくっついたらいいのでは?と考え、彼女を抱きしめた。
彼の抱擁に二人の雰囲気は一気によくなったのだが、そこに彼女の父が顔を出し、抱きしめあっている所を見られてしまう。
慌てた彼は、「抱きしめていただけで、深い意味はありません」と父に言い訳を。
所が、そんな彼の言葉に「深い意味はないの?」とまた彼女が怒り出してしまったのだ。
今度は柳生に相談。
すると「相手が起こっているのであれば、謝るしかない」と教えられた。
そうして彼女に謝ってみた所、すんなりと許して貰えた。
それが嬉しくて「なんで怒っているのか分からない」と彼が口にした事ににり、「なんで怒っているのか分からないのに謝ったの?」と更に関係が悪化する結果に。
困り果てた彼は、今度はおりんに相談。
「あの子はああ見えて行動力があるからね。愛想をつかされないようにね」と言われた。
そんな矢先、棒手振を追いかけ仕入れに出た彼女がなかなか戻らない。
心配になった彼に、「帰って来ないんじゃないか?」なんて誂われたものだから堪らない。
おりんの言葉も手伝って、「出て行ってしまったんだ!」と慌てる彼は、急ぎ彼女を探しに出かけた。
そうして江戸中を探し回り、ついに彼女を見つけた彼は、「あなたが自分の事よりも私の事ばかり優先するから、働きすぎじゃないかと体を心配していただけ」という事がわかったのだ。
なんだ、愛想をつかされた訳じゃなかったのか。
むしろ俺を案じてくれていたのか。
彼女の言葉に、ほっとして、更に愛しさがこみ上げたのだった。
後日、二人を心配した柳生が店に顔を出した際に、柳生に相談しただけでなく、色々な人に夫婦喧嘩の事を相談した事が彼女に知られる事となり、再び彼は彼女の機嫌を損ねてしまった。
これから先も、こんな風に何度も喧嘩し何度も仲直りし、絆をより深いものにしながら寄り添って生きていく事だろう。
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