キャラクター紹介
CVは梶裕貴さん。
主人公のクラスの最年少で、雪女と人間のハーフ。
いわゆる半妖という存在。
クラスでは年は若いのにワイワイ騒ぐと言うよりは、少し引いた所からみんなの騒ぎを眺め毒を吐きまくるようなタイプ。
頭がよく、よく担任の主人公をからかって遊んでいるような人。
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感想
毒舌で、一見ひねくれているように見えるものの、根は優しくてとても家族思いの彼。
特殊な生い立ちの為、両親と共に暮す事が出来ず、苦労をして来ましたが、隠された真実なんかもあり、もう後半は見ていて辛くなりました。
絶望から怒り狂うようなシーンなんかもあったのですが、悲しみと怒りの入り混じった複雑な感情を、梶さんが上手に表現してくれるので、泣かされました。
そして毒舌な彼なので、彼女の言動に対して「バカなの?ブスなの?メスブタなの?」とか、もう暴言がひどくて(笑)
最初はどうなる事かとかなりドキドキしましたが、好きになってくれた後は、ビックリするくらい甘かったです!
まさかこんなデレてくれるなんて!…とときめきましたね。
年下好きの私には、堪らなく好み過ぎる年下さんで、プレイ中、何度も吐きそうになりました(笑)
梶さんの低音が堪らなく好きなので、好きなトーンを存分に堪能出来たのも良かったです。
あの声と話し方が、役にあっていて、本当に素敵でした。
梶さん、素敵過ぎる壮介くんをありがとうございました。
しばらく引きずりそうな位、大好きになりました!
カッコ良かったです。
ネタバレ
からかい甲斐のある面白そうなセンセーじゃん。
最初はその程度の存在だった彼女が、いつの間にかかけがえのない存在になっていた。
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幽魔の中でも、最も純血を尊ぶ血筋、雪女。
雪女たちは女性のみで妊娠し、子孫を残す。
そんな純血な一族の中に生まれた異端な子供である彼は、不浄の子と蔑まれる存在。
彼の母は、人間の男性と愛し合い、彼がこの世に生まれたから。
けれど、雪女は純血を尊ぶ種族だから。
長は、彼という存在、そして彼を産む事で一族を穢した彼の母が許せなかった。
そうして人間界で彼を産んだ母たちの元に現れた長は、そこで彼の両親の命を奪った。
彼の父の母親、彼の祖母に当たる人は、それこそ初めは人間である息子が、雪女と結ばれた事を許なかったが、生まれた彼を見て、気持ちが変わった。
二人が本当に愛し合っているのなら、認めようと。
だから両親を亡くした幼子を自分の手で育てたかった祖母。
けれど、幽魔は幽魔のみで形成されている逢魔県で暮らし、黄泉比良坂専門高等学校を卒業しなければ、人間界で暮す事を認められない為、幼い彼はぬらりひょんに引き取られ、施設で育てられた。
両親は事情があって一緒に暮す事が出来ないけれど、東京で元気に暮らしている。
幼い彼に両親が殺されたなんて事実はあまりに悲しすぎる。
だからそんな風に教えられ育った彼。
そんな彼のもとには、月に一度、人間界で暮す母から手紙が届いていた。
だから信じて疑わなかった。
いつも手紙から溢れる愛情に、支えられて生きてきた彼。
施設での暮らしも楽なものではなかったから。
そんな支えが彼には必要だったのかも知れない。
子供の中にいても、異端なものは異端。
彼が半妖であり、男の雪女という稀有な存在である為、何をしてもいじめられてしまう。
そんな環境の中、何をしても嫌われるなら、好きな事言った方が特じゃん!…と考えるようになった彼は、思った事に少し悪意を混ぜて口にする毒舌な18歳に成長した。
黄泉校に通うようになっても、母親との月一の文通は続いていて、彼はその手紙をとても楽しみにしていた。
そうして母だと名乗る人物からは、手紙だけでなく、誕生日には贈り物も届いていた。
そんな中、ペンギンのキーホルダーは彼のお気に入りで、それは5歳の誕生日の贈り物として貰ったものだと、嬉しそうに彼女に話していた。
けれど、それが全て偽りだったと知った時、彼の心は空っぽになってしまった。
それは卒業を控えたある日の出来事。
卒業したら両親に会いに行くから、そのことを手紙に書くと、楽しそうに彼女に話してくれていたのに。
そうしてなんて書いたらいいか分からないから…と、彼女と一緒に考えて手紙を出したのに。
そんな彼の元に届いた手紙には、「あなたに会う事は出来ません。さようなら」
ただそれだけがしたためられていた。
それを聞いた彼女は、何か事情があるに違いないと思い、絶望している彼を励まし、そうして校長に頼み込み、罰を受ける覚悟で、逢魔県を出て、両親の住んでいると言う住所を訪ねた。
そこで初めて、彼には祖母が居る事が分かり、祖母との対面を喜んで居た彼だったが、その直後、両親は既に亡くなっていると知らされ、とてもショックを受けてしまった。
だって、それだけが彼の望みだったから。
小さい頃から、ずっと両親に会う事だけを楽しみに、18歳以上じゃないと入学出来ない黄泉校に、下限の18歳になったその年に入学して、やっと卒業見込みももらったのに。
自分の今日までの時間はなんだったんだろ?
あんなに支えられていた手紙の全てが嘘だったなんて…と絶望してしまった彼。
けれど、そんな彼に彼女は教えてくれたのだ。
確かに両親の事は嘘だったかも知れない。
けれど、手紙から壮介くんが感じていた愛情は、間違いなくおばあさんのそれだったハズだと。
そうして祖母と和解すべく、再び祖母の家を訪ねた二人は、雪女の長が祖母を殺そうとしている所に遭遇。
慌てて祖母を助けた。
それでも、ここは東京。
逢魔県の中ならば、幽魔の長であるぬらりひょんの権限があるけれど、ここではそれは関係ない。
彼が暴走した…という事にして、長が彼を殺してしまう事も可能。
元々、彼が卒業して東京に出たら、そこで殺してしまう予定だったのだから。
だから人間である祖母や彼女を攻撃する事で、彼を挑発した長。
けれど、彼は一年間黄泉校で彼女に助けられ、暴走を抑える術を学んで来たから。
もう暴走する事なく、雪女の力を使う事が出来た。
それでも長の力はとても強かった。
半妖の彼では到底敵わない程に。
でも、負ける訳には行かなかった。
だって、彼には守るべき大切な人がいるから。
ボクが背に庇っているおばあちゃんも、センセーも、ボクの大切な人だから。
そんな誰かを守ろうとする彼の想いが、彼の力を強くし、長をも凌ぐ力を発揮した。
けれど、長とは対照的に、彼は防ぐ事にしかその力を使わない。
だって、攻撃をして長を傷つけたりしたら、絶対に背中に庇っているセンセーが悲しむ事になるから。
だから彼は愛する人を泣かせない為に、両親の敵である長の攻撃を防ぐだけで、長を殺したりはしなかったのだ。
そんな彼の態度に何かを感じたのだろうか?
長はその場から退いてくれる事に。
退き際に、「おまえの人生を見定めさせてもらう」と言い残して。
あんなに会いたかった両親に会う事は叶わなかった彼だが、いつも彼を支え続けてくれた愛情は本物で、それを注いでくれていた祖母という家族と出会えた彼。
その後、黄泉校に戻る二人を待ち受けていたのは、卒業前にもかかわらず、逢魔県から出た事に対する罰則。
彼は卒業見込みが取り消され、もう一年高校に通う事に。
そして教師である彼女は、逢魔県から追放されてしまった。
その後、校長であるぬらりひょんが推薦状を書いてくれた都内の高校に、無事就職した彼女は、今度は調教師ではなく教師として勤務。
週に一度は彼のおばあさんの所に通い、二人で彼の話で盛り上がっていた。
文通好きの彼は、おばあさんと、彼女に手紙を送ってくれて、今でも手紙で愛を育んで居る二人。
そして迎えた翌春に、無事に高校を卒業した彼が、彼女の元に現れた。
離れ離れで寂しい時間を超えて、やっと再会を果たした二人。
二人は種族違うけれど、きっと彼の両親のように、種族を超えた強い絆で結ばれているから、誰よりも幸せな未来が待っているだろう。
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